2025年秋の上京を行く1  樂美術館とその周辺  茶碗以外にも見どころが多い

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京都の小学校は立派

2025年11月29日(土)、夫と京都市上京区にある樂(らく)美術館へ行きました。この美術館は、地下鉄烏丸(からすま)線今出川駅が最寄り駅。

駅からは、徒歩15分弱ほど。地図で見る限り、京都御所の近くの普通の住宅地ですが、実際に歩いてみると、美術館に行くまでにも、面白い建物が色々ありました。

まず驚いたのが、この大きく立派な石碑。

正面からよく見ると、「中立小学校」「中立幼稚園」(いずれも京都市立)の文字が見えます。この石碑が面している通りが「中立売(なかだちうり)通」という歴史ある道なので、小学校や幼稚園の名前も「なかだち」かと思ったら「ちゅうりつ」と読むそうです。小学校開校は1869(明治2)年! 併設された幼稚園も1932(昭和7)年創立で長い歴史があったのですが、都心部の児童数減により統廃合されて名前が消え、開校と閉校を記念する石碑が建てられました。小学校は128年、幼稚園は65年の歴史があったのですね。

中立小学校の跡地には、京都市立新町小学校が建っていますが、とても立派な校舎で驚かされました。先日前を通った京都市立京極小学校も立派だったけれど、

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新しい学校も立派なんだなと、感心させられました。

そこからさらに西にある「山本家住宅(仁風庵)」も、非公開でこの日は見ることができなかったのですが、

国登録有形文化財の近代和風建築は、いつか見てみたいなと思いました。

樂美術館で見た歴代の作品と紅葉

そうこうしているうちに、樂美術館に到着。

この美術館は、樂焼(らくやき)の窯元・樂(らく)家に

隣接して建てられていました。

「樂焼窯元・樂吉左衛門宅」という石碑もあります。樂家の初代は長次郎ですが、二代目からは代々「吉左衛門」を名乗っています。そして今も、ここには樂家の人々が暮らしていて、樂焼を作っているのです。

美術館は、14代目樂吉左衛門覚入により開館。樂家に伝わった作品などを中心に、構成されています。私たちは、NHKスペシャル「新ジャポニズム 千家十職 “茶の湯”の求道者たち」を見て、興味を持ちました。ちなみに「千家十職(せんけじっしょく)」とは、代々茶道に関わり、「三千家」に出入りする10の職人集団(一家)。

樂家は代々「茶碗師」を務める家。現在の当主は16代目で、歴代の当主の作品や家族(女性含む)の作品などが展示されていました。残念ながら撮影は禁止なので紹介はできませんが、先祖の名声や伝統の重圧と戦いながら作っていたのでしょう。16代目の弟で彫刻家の樂雅臣(らく まさおみ)さんの石の器も、とても印象的でした。アラバスター(雪花石膏)のお茶碗が美しすぎます。

美術館の庭も美しい。ここはまだ緑が多いけれど

外から見える木は鮮やかな紅葉。外から見る景色と、中から見る景色が違っているのもなかなか面白いものでした。

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