改めて知る法華口駅のすごさ
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公たちが、毛利氏との「中国攻め」で最初に壁にぶつかる播磨地域(兵庫県南西部)には、時々テレビなどで紹介されるローカル第三セクターの北条鉄道が走っています。5年前(2021年12月)、初めて北条鉄道に乗って、沿線の観光地(兵庫県加西市)をいくつか訪れる機会がありました。
粟生(あお)駅から出発する北条鉄道に揺られ、まず降りたのが中間地点になる法華口駅。駅名の由来にもなっている、西国三十三ヶ所観音霊場の第26番札所・法華山一乗寺に参拝し、駅の近くにある「BIKERS & CARS CAFE 山猫家」でランチを堪能した私たちは
次の目的地・北条町駅に行くため、再び法華口駅へと向かいました。北条鉄道の法華口駅については、前々回でも少しご紹介させていただいたのですが、駅から降りた時には見落としていたものがたくさんあったことに気付きました。
例えば、駅舎から少しだけ離れて建てられているこの建物は、トイレです。一見古そうな木造建築ですが、リニューアルされて洋式化されました(ありがたい!)。地元ボランティアの寄付や協力で完成し、ボランティアの方々が、清掃もされているそうです。多くの人に愛されている駅なんですね。
1915(大正4)年に完成した、登録有形文化財の駅舎には、よく見ると、駅舎工房「Mon Favori(モン・ファボリ)」という看板。
米粉と地元食材を使った米粉パンの製造・販売をされていて、洒落たテーブルもあります。
私達も食べてみたかったのですが、先ほど「山猫家」でボリュームのあるランチを食べたばかりなので、今回は断念。
法華口駅と戦争の傷跡
電車が来るまで時間があったので、駅舎の中を見ていると、こんな掲示物が目に留まりました。
1915(大正4)年から1945(昭和20)年にかけて、日本は数多くの戦争を経験し、この駅から出征していく地元の男性たちは、ここで家族と別れました。そして二度と戻らなかった人々も多かったのです。
この駅の北東2.4kmに、鶉野(うずらの)飛行場跡(旧姫路海軍航空基地)があり、特別攻撃隊「白鷺隊」の隊員たちが命を散らしました。
鶉野飛行場跡は、気球のイベントがあったり、旧日本海軍の戦闘機・紫電改(しでんかい)を日本で唯一見られる場所として知られ、明日私たちも訪れる予定なのですが、
単なる観光地ではないのだと、身が引き締まる思いです。駅長の、平和への強い思いを感じました。
古い駅舎と新しい設備
そろそろ列車が来る時間なので、ホームへ。
古い駅舎が、いい雰囲気を醸し出しています。
昔の「国鉄」が感じられる場所。
昔はどこの駅も、こんな感じだったのかな。
新設されたホームには、鶉野飛行場跡の案内図も。
過去の遺産保全だけでなく、北条鉄道は新設備にも積極的で、
訪れた前の年(2020年)には、単線区間で列車同士の行き違い(列車交換)を可能にする「行き違い設備」が完成。これで1日に走る列車の本数が増えたのだとか。
新しいホーム。
待つことしばし、列車が来たのですが
なんとこの列車、沿線のお母さんと子供たちで賑わう「サンタ列車」だったのです。
どんどんチャレンジしていく北条鉄道の、典型的な列車だなと思いました。





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