大河ドラマで学び直せる日本史 消された益満休之助と、山岡鉄舟の一言(『西郷どん』第36話)
やはり描かれなかった薩摩御用盗 前回の『西郷どん』では、鳥羽伏見の戦いや江戸城無血開城へ向けての動きが描かれていました。 でも、江戸で薩摩藩によるテロ行為があったことは、誰かのセリフでさらっと流れたくらい(真剣に見てなか…
やはり描かれなかった薩摩御用盗 前回の『西郷どん』では、鳥羽伏見の戦いや江戸城無血開城へ向けての動きが描かれていました。 でも、江戸で薩摩藩によるテロ行為があったことは、誰かのセリフでさらっと流れたくらい(真剣に見てなか…
大政奉還では徳川の時代が続く? 大政奉還と王政復古。よく似た言葉でわかりにくい!紛らわしい!どう違うの? と、時々質問されることがあります。 15代将軍徳川慶喜が、自ら政権を返上し、「平和的な政権交代」の功績者として引き…
慶喜は有能な将軍 『西郷どん』第34話は、本当にタイトル通り、慶喜が冒頭で将軍に就任し、終盤で大政奉還してしまいました。大河ドラマ初の(多分)、ものすごいスピードです! 14代将軍家茂が死んだ後も、彼はなかなか征夷大将軍…
昨日、奈良大学教授・千田嘉博先生の講演会を聞く機会がありました。 千田先生のお話を聞くのは、以前『真田丸』のお話を、大阪明星(めいせい)中学校で伺って以来です(2回目)。 JTB旅行文化講演会という関係なのか、熊本城だけ…
『西郷どん』第33話は、鹿児島の西郷家を舞台に、西郷どんと糸さんの夫婦の物語(やっと妊娠できるまで)の話なのですが、龍馬夫婦(特におりょうさん)のデリカシーの欠如ぶり、そしてイギリス公使パークスとの会見に、かなり驚いてし…
『西郷どん』第32話は「薩長同盟」。 薩長同盟といえば、どうしても主役は坂本龍馬。でもこのドラマの主役は西郷隆盛だから、一枚の写真を利用して、薩摩藩と長州藩の和解を演出したのは西郷隆盛なんだ!と言いたいように思えました。…
小松帯刀(たてわき)は騙されない 『西郷どん』第31話の冒頭に、少しびっくりしたエピソードがありました。 小栗旬さん扮する坂本龍馬が勝海舟に化けて、薩摩藩家老の小松帯刀に面会しているのです。 でも史実では、軍艦奉行を罷免…
先日、大阪よみうり文化センター京都主催の、呉座勇一先生の講演会「本能寺の変に黒幕はいたか?」を聞く機会がありました。 これは『陰謀の日本中世史』刊行記念の講演会で、その時のお話や感想をまとめた後編です。 大河ドラマも採用…
明智光秀好きには気になる講演会 先日、大阪よみうり文化センター京都主催の、呉座勇一先生の講演会「本能寺の変に黒幕はいたか?」を聞く機会がありました。 『陰謀の日本中世史』刊行記念だそうですが、私はまだ買ってません(汗)。…
公家らしくない岩倉具視 『西郷どん』第30話のタイトルは「怪人・岩倉具視」でした。まるで怪人二十面相のような、公家らしくないタイトルだったのですが、史実もそうみたいです。 幼少期から、容姿や言動に公家らしさがなく、異彩を…