ストラスブール イル川遊覧船は知られざる名所満載!

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1人13ユーロの価値はある

ストラスブールの観光で、一番良かったといえるのが、イル川遊覧船です。

3人で39ユーロ(4,936円)でしたが、支払う価値は十分にあると思いました(クレジットカード払いも可能です)。

遊覧の所要時間は1時間10分。

ゆっくり座って、ストラスブールの主要な観光ポイント(しかもガイドブックには記載されていない場所)を見て回ることができるのです。

屋根がガラスドームになっていて、見晴らしはいい!はずなのですが、あいにくこの時は雨。

大聖堂もこの通りです。

ストラスブール大聖堂 行ってわかった3つのポイント

2017.05.23

このクルーズの特徴は、ヘッドフォンで音声ガイドを聞けるようになっており、日本語にも対応しています。

そのため、建物の解説だけでなく、中世から現在に至るストラスブールの歴史などを学ぶことができ、とても勉強になりました。

ストラスブールの地図(できれば日本語表示の)を片手に説明を聞けば、この街の地理も、とてもよくわかるでしょう。

街歩きをする前に乗船して、位置関係をつかんでおくのも、いい方法かもしれません。

ストラスブール 街歩き食べ歩き

2017.05.25

乗船場所は、ストラスブール大聖堂からほど近い、ロアン宮前の船着き場です。

結構怖い 中世関係の場所

遊覧船が出発し、最初に通過する橋の案内がいきなり怖かった。

中世、この橋の上で死刑が執行され、たくさんの見物人が集まったというのです。

ここで処刑されたのは、親や嬰児を殺した人たち。

嬰児殺しって、多分私生児の始末に困った女性が手を染めやすい犯罪ではないのかと思うのです。

『ファウスト』のグレートヒェンも、そうじゃなかったかな(本当に気の毒でした)。

とにかく、その罪を犯した人たちは、檻に入れられてこの橋の上から川に沈められました。

恐ろしや。

クヴェール橋という場所に来た時には、橋の両脇に塔がありました。

この塔も、死刑執行人の塔とか、囚人の塔とか、怖い名前がついていました。

船のエレベーター

運河の中には、水位が違っている場所があり、そこを船が通行するために、閘門(こうもん)と呼ばれる施設が設置されていました。

簡単に言うと、船のエレベーターです。

船を水門の中に入れ、水門の中で水位を変化させる方法で、ロックとも呼ばれ、パナマ運河など、多くの運河や河川で採用されています。

これは、船の外側から見た方がよくわかるかも知れません。

牢獄転じてエリート養成校 フランス国立行政学院(ENA)

解説を聞いていて驚いたのが、以前牢獄だったというこの建物。

フランスでも有名なエリート養成機関だということでした。

フランス国立行政学院(略称はENA)は、グランゼコールのひとつであり、フランス随一のエリート官僚養成学校。他の多くのグランゼコールと異なり、大学または他のグランゼコールを卒業後入学する高等教育機関(3e cycle:第三課程)であり、日本の博士後期課程に相当する。

第二次世界大戦後1945年に設立され、歴史は浅いがフランス社会において絶大なる影響力を持っており、とりわけ政界官界において、その存在感が大きい。

『ウィキペディア』

とにかくすごい機関のようで、帰国後調べたところ、シラク大統領、オランド大統領、マクロン新大統領、そして日本では片山さつき氏などがここの出身者だとか。

日本からは外務省、財務省、経済産業省などから、新人官僚が定期的に留学しているそうです。

欧州統合のシンボル

ストラスブールは鉄鉱石の産地であり、フランスとドイツという二大強国の間で揺れ動き、複雑な歴史をたどりました。

アルフォンス・ドーテの短編小説『最後の授業』で紹介されているように、この地域はもともとアルザス語を話している地域なのに、情勢の変化により、フランス語を教えられたり、ドイツ語を教えられたりしました。

1940年にナチスに占領されると、アルザス語の使用は禁止され、アルザス地方の男性たちは激戦地に兵士として送られ、多くは帰ってきませんでした。

連合国軍の奪還により再びフランス領となりましたが、戦後は厳しいフランス同化政策がとられたようです。

現在では(特に若者では)、アルザス語を話す人は減少し、問題になっているとか。

そんなストラスブールですが、「ヨーロッパの平和は独仏の和解から」という考えのもと、様々な国際機関が置かれています。

アルザス地方の鉄鉱石と、対岸のルール地方(ドイツ)の石炭を独仏共有にしようという発想から、現在の欧州議会は生まれました。

欧州議会の建物(本会議場があります)

欧州人権裁判所

どちらも凝ったデザインの現代建築でした。

そして印象に残ったのが、Arte(アルテ)という独仏共同出資の放送局

この放送局はフランス語とドイツ語でテレビ番組を制作し、両国だけでなく、スイスやオランダ、ベルギーなどほかの国々でも放送されています。

これも欧州統合の1つのシンボルかもしれません。

ドイツとフランスが関わるグローバルな問題、そしてアルザス語を巡るローカルな問題。

このような問題が今も残るストラスブールは、今でも欧州の縮図なのかもしれない。

遊覧船の解説を聞きながら、そんなことを考えていました、

ストラスブールの人々は、マクロン新大統領に、何を期待しているかな?

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