スリランカ紀行 シンハラ王朝の首都・ポロンナルワのヴィハーラ(僧院)巡り

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スリランカの古都・ポロンナルワ遺跡地区には、クワドラングルエリアの他にも、たくさんのヴィハーラ(僧院・精舎)がありました。

ヴィハーラなど寺院見学の際は、すべて履き物を脱がなければならないため、何度も脱いだり履いたりの繰り返しでした(暑いし痛いので靴下は必要)。

ランコトゥ・ヴィハーラ

ポロンナルワで一番大きなダーガバ(仏塔)で、高さ、直径ともに55m。

沐浴場に名前を残したり、石碑で称賛されているニッサンカ・マーラ王が、アヌラーダプラのルワンウェリ・サーヤ大塔をモデルにして建てました。

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でもルワンウェリ・サーヤ大塔は輝く白い塔なのに、これは漆喰を塗らず、土台のれんがをそのまま見せていて、夫はこちらの方が好きだと言っていました。

ポロンナルワ遺跡入場券(25USドル)の表面にも採用されています。

かつては尖塔の部分が金で覆われていたそうです。

ダーガバの基壇には象のレリーフがあり、いくつかの部屋があって仏像が安置されていました。

暑いのでちょっと一休み

寺院見学を続けていくうちに、どんどん日は高くなって気温が上昇し、慣れないはだしでの移動にも疲れてきたので、駐車場にあるヤシの実ジュースの店で一休み。

ここの店は、普通の店と違って冷えたヤシの実ジュースがあるのです。

やっぱり冷えたヤシの実ジュースは最高!(100ルピー)

冷えたビールを売っていないところがスリランカだし、また今日は飲酒厳禁のポーヤ・デーでした。

ジュースを飲んだ後のヤシの実を、切って食べさせてくれました。これもおいしかったです。

犬も暑さでぐったりかな?

猿は暑さに平気なようで、可愛い親子連れグループも元気そうでした。

ガル・ヴィハーラ

ここは履き物を脱いで中に入らなくても、遠くからでも十分見ることができました。

瞑想をしている座仏像は高さ4.6m。

蓮の台座の上で、腕を交差してたたずむ像(高さ7m)は、釈迦が涅槃に入ってしまったことで悲しみに暮れている、一番弟子のアーナンダの姿だという説もあるそうです。

涅槃仏の全長は14mで、安らかなお顔でした。

パバル・ヴィハーラ

森の中にひっそりと建っている、小さなダーガバでした。

パラークラマ・バーフ王妃により、12世紀に建てられたものです。

キリ・ヴィハーラ

パラークラマ・バーフ1世の妻の1人、サバドラ女王によって建てられた、真っ白い大きなダーガバ。

「キリ」とはシンハラ語でミルクの意味で、ミルク色の石灰の漆喰は、700年以上もジャングルの中にあっても、あまり変わっていなかったようです。

近年また真っ白に塗り直されたようでした。

ランカティラカ

ポロンナルワの寺院巡りも、この寺院が最後です。

ランカティラカという13世紀の寺院で、パラークラマ・バーフ3世によって建てられました。

高さ17.5m、奥行き52m、幅18mの巨大な大仏殿です。

私はついうっかり、この寺院を見学するときに帽子を脱ぐのを忘れてしまったのですが、ピピピッという鋭い笛の音と呼びかけで、慌てて帽子を脱ぎました。

ちゃんと誰かが、どこかで見張っているんですね。

巨大な仏像の頭は取れていて痛々しいですが、衣の裾や足の指などの彩色は残っています。

どことなく、タイのスコータイの遺跡と似ているように思えました。

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