海女と漁師のまち・相差(おうさつ)町へ
鳥羽展望台の見学を終えた私達が次に目指したのが、鳥羽市の相差町。
鳥羽市の南部、南鳥羽エリアにある町で、「海女と漁師のまち」として知られています。
このツアーのお目当ては、この相差町にあるパワースポット・神明神社。
別名「石神さん」とも呼ばれ、女性の願いを必ず1つはかなえてくださるという、とてもありがたい神社です。
7:45に梅田に集合したとき、女性の参加が多いなと思っていましたが、やはり焼きガキだけでなく、この神社を目当てにされている方も多かったようでした。
石神さんとはどんな神様?
さて、クラブツーリズムがバスツアーで行くくらいだから、どれだけ大きな神社だろうと思っていましたが、意外に小さな、「町の氏神さま」という風情でした。
でも私達のツアーだけでなく、かなりたくさん参拝客は来ていました。しかもほとんどが女性です。
やはり全国から、たくさんの女性が参拝に来ているのでしょうか。
小さな鳥居をくぐり、お稲荷様の社を通り過ぎると、石神さんはこちらというように、幟がたくさん立てられていました。
この神明神社には、25柱の神々が祀られており、その中の1つ(末社)が石神社。
祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)という女神さまで、綿津見(わたつみ)大神の娘、そして神武天皇の母としても知られています。
御神体が高さ約60cmほどの石であるため、「石神さん」と呼ばれているそうです。
相差町の海女さん達が、海の安全や大漁を願って密かに石神さんに祈願し続けてきたことから、この石神さんは、女性の願いなら、1つだけは必ず願いを叶えてくれると言われるようになったそうです。
恋愛、結婚など縁結び系や、夫婦和合、子授け、安産祈願はもちろん、健康長寿、厄除け、合格祈願や金運、仕事での成功、美容やダイエットや勝負事など、基本的に1つだけなら何でもかなえてくださるそうです。
とてもありがたい神様ですね。
有名になったのはなぜ?
恥ずかしながら、私は今まで全くこの神社のことを知りませんでした。
調べてみると、2004年のアテネオリンピックの時、女子マラソンの野口みずき選手がこの石神さんのお守りを持って走ったら、見事に金メダルを取って、そこからマスコミで評判が伝わったようです。
元バレーボール全日本代表選手の益子直美さんが「結婚できますように!」と願ったところ、3ヶ月後に(2006年12月)プロポーズされて結婚したとか。
オセロの松嶋尚美さんと吉岡美穂さんも、番組ロケで訪れてから、2年もたたないうちに2人とも結婚されたのだとか。
やはり霊験あらたかな神社のようです。
石神さんへの参拝の仕方
クラブツーリズムの女性添乗員・牧さんが、参拝の仕方を教えてくれました。
まず、願い事を祈願用紙に1つだけ書きます。1つに絞るというのがなかなか難しいです。
祈願用紙を書く場所には、鉛筆は備え付けてあるものの、なかなかの混雑なので、筆記用具を持っていくといいかも。
このピンクの用紙が祈願用紙です。願い事が書けたら、大事に二つ折りにしましょう。
いよいよ石神社に参拝です。長蛇の列にびっくり! でもここでくじけたら、願いは叶えてもらえません。
夫は「男性だから」(願いは聞いてもらえない?)という理由で並びませんでしたが、男女仲良く並んで参拝するカップルもいました。
待つことしばし、やっと順番が来ました。
折りたたんだ祈願用紙は、石神さんの前にある願い箱に入れましょう。
石神さんの参拝方法は、2礼2拍手1礼。心を込めてお願いしました。これが私達の初詣です。
嬉しい事に石神さんは、願いが叶ったらお礼参りをして、もう一度お願いことが出来るという、とてもありがたい女神さまだそうです。
願い事を叶えてもらうためにも、まずは日ごろの行いを正さねば!という気分になりました。
石神さんのお守りは、海女さん手作りの最強パワー!
私は石神さんのことは知らなかったけれど、少し前に「セーマンドーマン」という不思議な文様を、伊勢志摩の海女さん達がお守りとして、潜水の時に着用する磯着や手ぬぐいに縫いこむという話を新聞で読んで覚えていました。
この石神さんのお守りにも、「セーマンドーマン」が、貝紫色で描かれています(海女さん達の手作りだとか)。
星型の(☆・セーマン)は一筆書きで必ず同じ場所に戻ってくることから潜水しても必ず浮上できるとか。
ドーマンは出入り口がわからないから悪魔が入りにくく、その間にトモカズキといわれる悪霊から逃げられると信じられています。
元来セーマンは平安期の陰陽師 安部清明、ドーマンはそのライバル、蘆屋道満からとったものといわれています。
星印は清明判として日本各地で、魔よけとして用いられています。
(写真も含めて「伊勢志摩/南鳥羽・相差(おうさつ)」サイトより)
このお守り(800円)の他、ストラップタイプ(1,000円)もありました。800円のお守りを、娘にプレゼント。
これからの人生は長いけれど、このお守りが、娘を守ってくれたらいいなと思います。
そして私達も含めて、この神社に参拝した人たちの願いが、どうか1つは、必ず叶いますように!
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