先日の日曜日(2018年9月9日)、浜松市を訪れました。
来年の大河ドラマ『いだてん』の主人公の1人、阿部サダヲさんが演じる田畑政治(たばたまさじ)さんについてもっと詳しく知りたくて、「水泳ニッポンの父 田畑政治展」を見るために、古橋廣之進記念浜松市総合水泳場に行くのが最大の目的。
浜松市に行くのは、2年前のGWに井伊直虎ゆかりの地を訪ねたとき以来です。
やっぱり家康が目立っていた浜松駅
2年ぶりの浜松駅に新幹線で到着! 2年前(ドラマ放映の前年)の駅構内観光案内所が、下の写真です。
同じ観光案内所の入り口。大河ドラマが終了し、井伊直虎の看板はなかったけれど、徳川家康人気は相変わらずでした。
かっこいいゲームキャラの家康や、「出世大名家康くん」のトピアリーもあります。さすが浜松!
11月には国際ピアノコンクールも開かれるのですね。楽器産業の町・浜松らしさを感じました。
浜松市総合水泳場は、駅から遠い!
さて、浜松市総合水泳場には、遠鉄バスで行く予定でした。浜松駅前には、バスターミナルもあります。
ところが浜松駅に9:06到着で、バスが9:09発車(関西からの新幹線接続を考えてないダイヤ)。こんなの絶対間に合いません。
仕方ないので次のバス。30分後(9:39)のバスだろうと思ったら、それは水泳場まで行かないらしい。
次のバスは、10:09発しかないと聞き、1時間近く待つくらいだったら歩こう!と決めました。
待ち時間がもったいないし、タクシーもちょっともったいない。浜松をぶらぶら歩きながら水泳場を目指すのもいいかなと思ったのです。
ところがこれが、大きな間違い。歩いても歩いても、目的地に近づかない。
グーグルマップで経路検索してみると、1時間半ほどかかると表示されてびっくり! 今度から、知らない場所を歩くときは、まず真っ先に経路検索して所要時間を割り出そうと、固く心に誓いました。
タクシーを探しても、なかなか流しのタクシーが見つかりません。
焦りまくっていると道も間違えたみたいで、JRの線路のそばでうろうろする羽目に。
ところが天の助けか、大きなショッピングセンターが見えてきました。どうやら遠鉄ストアフードワン東伊場店のようです。目的地と全然違う。グーグルマップ見てるのに、この始末です。
遠鉄ストアには思った通りサービスセンターがあり、そこでタクシーを呼んでもらいました。
やってきたのは、遠鉄タクシーの女性運転手、斎藤さんでした。
とても礼儀正しくて丁寧な方で、お話していると疲れも取れます。総合水泳場はとても遠くて、歩くのは無理だと言われました。タクシーに乗れてよかった!
斎藤さんは、田畑政治についてはご存じないようでしたが、「フジヤマのトビウオ」古橋廣之進については、おじいさまが学生時代に知り合いだった(水泳の腕を競っていた?)ようです。
浜松市の小学生が取り組む「30分回泳」(どんな泳ぎ方でもいいから30分泳ぎ続ける)という、すごい行事があることも、斎藤さんから教えていただきました。5m位しか泳げない私は、顔面蒼白。
浜松市の30分回泳については、こちらのサイトをご覧ください。
田畑政治と古畑廣之進
15分ほど走り、ようやく浜松市総合水泳場Tobioに到着。タクシー代は2,500円でした。
とても立派なプールで、この日は「2018アローマメロン磐田マスターズ大会」が、開催されていました。
2009年、それまで使用されていた江之島水泳場隣接の市営屋内プールの後継施設として建設され、浜松市出身の「フジヤマのトビウオ」古橋廣之進にちなみ、Tobioの愛称で知られています。開業当初から、古橋選手の活躍を展示するコーナーもありました。
敗戦間もない日本で世界新記録を33回も更新し、人々に自信と勇気を与えた彼の雄姿や掲載記事、記念品などがたくさん展示されていました。
日本水泳連盟会長や、日本オリンピック委員会会長も務められました。
しかし、このTobio開業から半年後、古橋廣之進はローマで急死。享年80歳でした。
一方、来年の大河ドラマ主人公の1人である田畑政治も浜松市出身ですが、有名選手ではなかったため、特に記念館のようなものはなく、彼について書かれた本も少ないので、なかなかイメージがつかめませんでした。写真も、下のようないかめしい写真ばかりでした。
今回の特別展示では、子供時代の写真や「浜松一の資産家」と言われた実家のこと、水泳指導者として、そして東京オリンピック誘致に奔走した彼の業績が紹介されていました。
負けず嫌いだった彼の一面をうかがわせるものもあって、とても面白かったです。
彼は当時のオリンピック担当大臣とうまくいかず、東京オリンピック大会組織委員会事務総長の座を追われたりしましたが、1973年には日本オリンピック委員会会長に就任するなど、生涯を通して水泳やスポーツの発展に向け、尽力しました。
ドラマを通して、田畑政治の名が広く知られればいいですね。
ちなみに上の写真は、来年の大河ドラマ『いだてん』の主役、金栗四三(かなくりしそう)と田畑政治のツーショットです(珍しい!)。
井伊直虎同様、彼らも一躍人気者になっていくのかな。
帰りはちゃんとバスに乗り(10:51初の始発バス)、約30分かけて浜松駅へ戻りました。バス代は420円。やっぱりバスでも、とても遠く感じられました。
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