2020年1月1日の午後、ヤンゴンで新年を迎えた私たち。
午前中は環状線に乗って、名所旧跡では見ることのできない、ローカルなヤンゴンの姿を見て大感激。
午後からは、仏塔巡りをすることにしました。
ヤンゴンの中心 スーレー・パヤー
スーレー・パヤーは、ヤンゴン下町の中心部にある仏塔。
私たちの宿スーレー・シャングリ・ラからも、徒歩で行けます。
大きな交差点にあり、ヤンゴンの街を歩くときにこのパヤーが目印や基準になる建物。
私たちが初めてこの建物の全貌を見たのが、歩道橋の上でした。中心部のロータリーに、立派な黄金の仏塔が見えますね。
入り口はこんな感じ。
もちろんここでも、靴や靴下は厳禁です。私たちは、拝観料大人1人5,000チャットを支払いました。『地球の歩き方』掲載の料金よりも値上がりしてる!
入り口から階段を上って仏塔へ。
金ぴかで白い肌、イルミネーションの光背という、日本と全然違う仏様にお祈りしました。私たちの2020年の初詣です。
建物も金ぴかです。
ここで一番ありがたいのは、仏陀の遺髪が収められているという黄金の仏塔。
「スーレー」とは、上座部仏教の経典で使用されているパーリ語で「聖なる髪」という意味だそうです。
その八角形の仏塔で、高さは46m。仏塔を一周しながら、今年もよい年になるように、お祈りしました。
チャウッターヂー・パヤー
次の目的地は、チャウッターヂー・パヤー。
スーレー・パヤーからは、タクシーを利用しました(3,500チャット)。
ここには巨大な涅槃仏があるのです。
全長70m、高さは17mという巨大さ! 涅槃仏が鎮座している建物は、仏殿という感じがしません。
私のカメラと技術では、1枚の写真で全体像を撮影することが不可能です。
こちらが仏陀の足の裏。描かれているのは、仏教的宇宙観だそうです。
ちなみに足の爪はこんな感じ。きれいな爪です。
お顔が現代的で、新しい仏像なのかなと思って後で調べてみたところ、涅槃仏自体は1899年に造られたようですが、当初はもっと違う姿をしていたことがわかりました。
下の写真が当初の涅槃仏。英文の『ウィキペディア』より引用したものです。
この涅槃仏は、「プロポーションが整っておらず、攻撃的な表情」であるとして、1950年代に取り壊されました。「攻撃的な表情」かどうかは判定しづらいですが、確かにプロポーションは整っていません。
新しい仏像は、1973年に完成。
眼にはガラスが入っています。アイシャドーばっちりで、なんとなく女性っぽい。とても今から死ぬ人とは思えない血色の良さ。この像は、仏陀が生前最後の説法をしている姿なのだとか。
こちらから見ると、またお顔の表情も違いますね。
仏陀(釈尊)は激しい腹痛を訴え、80歳で亡くなったと伝わりますが、涅槃仏はどれも穏やかなほほえみを浮かべ、安らかな境地で死を迎えるような表情です。
こんな風に安らかに、生涯を終えたいものだなと思いました。
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