2022年8月28日(日)、初めて岩手県の花巻市や盛岡市を訪れました。
名物のわんこそばや盛岡冷麺を食べたい!という夫の強い願いにより、店を探し回ったのですがなかなかご縁がなく、この日は6軒目の盛楼閣でやっと美味しい盛岡冷麺と焼肉にありつくことができました。
東屋大通り店(本店仮店舗)
翌29日(月)は午後の飛行機で神戸に帰るため、どうしても昼食でわんこそばを食べなければなりません。
朝早く盛岡城跡公園を訪れたのですが、周辺は駅前よりもにぎわっていて大きな商店街になっており、その一角に、わんこそばで有名な東屋がありました。
でもまだ8時台です。昼食時間帯にここに戻ってくることは難しそう。
後で知ったのですが、今、東屋本店は工事中で、この大通り店が本店仮店舗になっているそうです。
今回もご縁がなかった、やぶ屋盛岡駅ビルフェザン店
私たちは盛岡駅発12:35発の岩手県交通のバスで、いわて花巻空港へ向かう予定でした。
盛岡駅発のバスなので、昼食も盛岡駅の方が何かと便利と思い、昨日もダメだったやぶ屋盛岡駅ビルフェザン店に再挑戦してみることに。
営業開始時間は10:00だけれど、11:00に行けばいくら何でも予約なしで食べられるだろうと盛岡駅に行ってみると、まさかのフェザン(盛岡駅ビル)休館日だったので、愕然としました。
昨日もフェザンに行ったけれど、休館日のことは知らなかった。つくづくご縁がない店でした。
タクシー運転手さんも迷う、東屋大手先店へ!
こうなったらダメもとで東屋に電話をし、11時台からわんこそばを食べられる店はないか、調べてもらうことにしました。盛岡市内なら、少々遠くてもタクシーを使えばバスの時間には間に合うと覚悟を決めたのです。
すると大通り店や駅前店では無理だが、大手先店なら今からわんこそばが食べられるとのこと。早速予約し、すぐにタクシーに飛び乗って、東屋大手先店を目指します。電話では「県庁の裏です」「2階です」とも言われました。
タクシーの運転手さんにもそれを伝えたのですが、店の場所がわからない。グーグルマップを見せてもだめで、3人でそれらしき道を歩いて探し回り、ようやく見つけました。
確かに、路上にこの小さな看板しかなく
加えて店はすべて2階にあるため、わかりにくいのは仕方ないですね。
宮沢賢治を生んだ岩手県の店らしく『雨ニモマケズ』が飾られていました。
これは今年の干支の寅? 一瞬山猫かと思いました。
お椀の数え方によって料金は2種類
店に入るとすぐ、和室の大広間に通されました。幸いこの時間帯は、私たちだけ。
早速給仕の女性が来て、説明をしてくれました。まず料金ですが、よく見かけるお椀を積み重ねていくスタイル(下の写真は、いわて盛岡空港にあったもの)が3,700円。
昔ながらの、食べたお椀の数だけ自分で算木(マッチ棒のような数え棒)で数えていくスタイルだと3,150円です。
私たちは節約のため、このコースにしましたが、リズミカルにお椀を受け渡ししながら算木をテーブルに置いていくのはなかなか難しく、かつ面倒。興福寺阿修羅様のように腕が6本ほどあったらスムーズにいくのでしょうが、算木を置くのを忘れてしまうこともあり、正確さにも少々難がありました。
もしお金とテーブルの広さに余裕があれば、初心者なら3,700円のコースにした方が、食べることに集中できるし、食べた量も正確にわかるのではないでしょうか。
ちなみに昨夜ご縁がなかった花巻の嘉司屋(かじや)はマッチ棒で数えるスタイル(ゆっくりペースを重視しているそうなので正確に数えられる?)のみ、やぶ屋総本店はお椀を積み上げるスタイルのみでした。
給仕さんの掛け声と薬味で最後まで美味しく食べよう
わんこそばでは、テーブルの上に様々な薬味が置かれていました。
鮪刺身・なめこおろし・とりそぼろ・胡麻・海苔・一升漬・ねぎ・わさび、もみじおろしという、普段なかなかそばの薬味では見られないものも含まれていました。
最初の一杯目は薬味を使わず、そばの味や風味を楽しみ、そのあとは薬味を使って味を変化させていきます。
給仕の女性の「はい、どんどん」「はい、じゃんじゃん」「もう一杯?」「がんばって」などの掛け声が、わんこそばらしくてとても面白いなと思いました。
わんこそば15杯が、約1杯のかけそば分になるそうですが、何とか元は取れたかな? ざっくりした数え方ですが、夫は50杯、私は51杯食べました。
満腹だ!と思ったら、そのお椀のおそばを全部平らげ、お椀に蓋をすると「終了」の合図になり、算木の数を報告して表彰状を書いてもらいました。
「終了」の合図をしても、デザートはついてきます。最後まで美味しくいただきましょう。心配したバスの時間にも余裕で間に合い、帰りは駅まで歩いて戻りました。
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