2022年8月28日(日)、初めて岩手県の遠野市を訪れました。
グルメランキングにも登場する伝承園の名物料理
かっぱ淵見学を終えた私たちは
徒歩で次の目的地・伝承園に向かいました。
伝統的な遠野地方の農家の生活様式が再現され、昔話を聞けたり、郷土料理が堪能できる場所とのこと。
伝承園までは、徒歩で10分足らずです。
かっぱ淵を見学したばかりの私たちは「カッパ焼き」というネーミングに惹かれ、まずは食事からスタート!
実はこの日は大曲花火大会の翌日で、
伝承園には花火見物後の団体ツアー客が2グループも訪れ、ここで昼食。しかし私たちは団体昼食時間の前に少人数で訪れたため、すぐに対応してもらえました(ラッキー)。
ここで外せないのが、郷土料理の「ひっつみ」(650円)。観光グルメサイトでも上位にランキングされています。
すいとんの一種で、小麦粉を練って固めたものを平たいワンタンのようにして、汁物に入れています。優しい味で食べやすく、とても美味しかったです。
衝撃のネーミング(!)カッパ焼き(160円)は、粒あんのほかにカスタードクリームもありました。
ひっつみだけだと少し物足りない!という場合は、デザートとしてぜひ食べてみてください。新発売だそうです。
店内には、映画化もされた小説『おらおらでひとりいぐも』(第158回芥川賞受賞)
の作者・若竹千佐子さんの記事も掲示されていました。
遠野市出身だったんですね!
圧巻のオシラ堂
私たちは列車で午後から花巻観光を予定しているため、あまり時間がありません。
そのため、これだけは見逃せない!という場所を重点的に見学しました。
それがオシラ堂。馬と娘との悲恋によって生まれたオシラサマの昔話も、(語り部のライブではありませんが)聞くことができました。
蚕の神さま、農業の神さま、馬の神さま、そして「お知らせ」の神さまともいわれる「オシラサマ」が、千体展示されています。
桑の木の棒の先に、男女や馬の顔を彫ったり描いたりし、布切れで作った衣を多数着せてあるオシラサマのご神体がずらり。もう、圧巻としか言えません。
衣には願い事が書かれてあり、ウクライナ問題の平和解決などを望む願いもあります。人々の願いが、オシラ堂にはびっしり詰まっているようでした。
伝統的な東北農村の面影
オシラ堂に続いているのが、伝統的な南部曲り家である菊池家曲り家(重要文化財)。
養蚕にまつわる道具や
伝承行事の再現などを行っていました。これは小正月の飾りかな?
曲り家の主屋と棟続きの馬屋。奈良時代から馬の産地として知られていた東北地方では、農民たちが馬を大切に、家族の一員として飼育していました。
馬と娘の悲恋も、このような生活の中から生まれたのですね。
菊池家曲り家のほかにも、土蔵ならぬ板倉には
吊るし雛が飾られていて、とても幻想的でした。
水車小屋もあって、昔の農村生活がしのばれます。
お風呂も野外に設置されていたと知ってびっくり!
菊池家曲り家の囲炉裏で、語り部による昔話を聞く場合には予約が必要なのですが、昔話を聞けなくても、遠野の伝統的な農村の面影を感じることができました。
なお、伝承館を発着するバスの時間は公式HPに掲載されていますが(こちらをご覧ください)、タクシーでJR遠野駅に行く場合は(受付のスタッフが呼んでくれました)、1.700円程度の料金です。参考になさってください。
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