2023年2月10日(金)、山形旅行2日目です。スーパーホテル山形駅西口天然温泉をチェックアウトした私たちは、次の目的地・肘折(ひじおり)温泉への玄関口となる新庄駅までJR在来線(山形線)で移動し、観光案内所のアドバイスで全く予期せぬ最上川クルーズ(最上川芭蕉ライン舟下り)体験をすることとなりました。
初めての暖房船(こたつ船)で楽しむ多国籍クルーズ
私たちは、12:50の船に乗船しました。下の写真の建物は、船ではなく乗船場の建物です。
これが私たちの屋形船。想像以上に大きな船でした。
船に乗ったらまず靴を脱ぎます(ブールの人も多いので、これが結構手間取る)。船の中にこたつが3つあるからです。
こたつに入るのは、一体何年ぶりだろう。とても懐かしい。こたつに入って飲食するのも可能です。
もちろん外国人は初めてでしょう。異文化体験になったかも。
私たちの船には、台湾人グループ、少数の日本人、そしてインド人家族(日本語はわかるみたい)が乗っていて、船頭さんも時折片言の英語などを交えながら、最上川の説明をしてくれました。
今は割と水量が少なめですが、洪水の時にはかなり水かさが増えると知ってびっくり。
左は昭和19年、右は平成30年の洪水の水位を記した看板です。
今は穏やかな川ですが、洪水になると恐ろしいですね。
芭蕉が体験した「日本三大急流」 今日は強風のため回遊コースに
最上川は、山形県に源流を発し、山形県内だけを流れ、日本海にそそぐ川。
松尾芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」の句でも有名で(上の写真中央の看板にも書かれていました)、日本三大急流の1つでもあります。
最上川クルーズの通常航路は、私たちが乗った古口港(戸澤藩船番所)から草薙港(川の駅・最上峡くさなぎ)までの川下りなのですが、この日は草薙港近くが強風のため、回遊コースになると事前に知らされていました。実は4月~11月の間は、芭蕉たちが乗船した場所・本合海港(本合海船番所)から草薙港まで、ロングクルーズもできるそう。芭蕉ファンは、この時期に来るのがいいかもしれませんね。詳しくはこちらをご覧ください。
川下りの代わりにひとがた流し
川下りができてもできなくても、クルーズの料金は同じ大人2,800円。
でも回遊コースになると、普段有料(300円)の「ひとがた流し」がサービスでもれなくついていました。
ひとがたで、体の悪い部分をよく撫で、息を3回吹きかけて最上川に流します。身代わりとなったひとがたは、折からの強い風で、あっという間に川へと飛ばされてしまいました。
最上川船歌を5ヶ国語で歌える船頭さん
最上川の景色で思い出されるのは、松尾芭蕉の句とあの国民的ドラマ「おしん」のいかだ下りシーン。いかだ下りロケ地は、かなり上流で、
上の地図の一番東側、川が急に曲がっている地点(山形県大江町左沢地区大明神淵)。このクルーズ会社も撮影に協力したとか。
かつて舟運で栄えた最上川には、「最上川船歌」という歌があり、クルーズの終盤には、船頭さんが「最上川船歌」を歌ってくれました。
最初は日本語、
そして台湾人観光客のために北京語、
インド人家族のために英語でも! フランス語や韓国語でも歌えるそうです。以前訪れた柳川下りの船頭さんもそうだったけれど、皆、インバウンド観光客のためにしっかり勉強されています!
船頭さんの話を聞いていると、約1時間のクルーズもあっという間。とても楽しい時間となりました。
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