2023年2月10日(金)、山形旅行2日目です。スーパーホテル山形駅西口天然温泉をチェックアウトした私たちは、次の目的地・肘折(ひじおり)温泉への玄関口となる新庄駅までJR在来線(山形線)で移動し、全く予期せぬ最上川クルーズ(最上川芭蕉ライン舟下り)体験を楽しむことができました。
タクシーで本合海へ! 珍しい地名の意味とは
今回の最上川クルーズは、下船地の草薙港付近が強風のため、戸澤藩船番所を出た船がまた同じところに戻ってくる周遊コース。
船番所で待っていてくれた私たちのタクシーに再び乗り込み、今度は本合海(もとあいかい)へと向かいました。
本合海とは珍しい地名ですが、この地は蛇行しながら流れる最上川に、東から新田川が流れ込み、2つの川が合うところから「合海」と名付けられたそうです。
兄の源頼朝と対立した義経も、最上川を船でさかのぼって本合海で上陸し、奥州平泉の藤原秀衡(ひでひら)のもとへ向かったのだとか。
でも一番有名なのは、ここから最上川を船で下った松尾芭蕉です。
大雪で近寄りにくかった芭蕉と空の銅像
夫は、本合海に「松尾芭蕉乗船の地碑」があると知って、そこに行きたいと思っていました。
念願かなってタクシーで行くことができたのですが、
とにかく大雪で近寄れない! 見事な美しい新雪なのですが、足を踏み出すと、ズボッと雪にはまり込んでしまいました。運転手さんが懸命に雪を踏み固めて、道を作ってくれましたが、雪の苦手な私には恐怖以外感じられません。
結局、夫と長女が近くまで行って写真を撮ってくれました。
ところで、どっちが芭蕉なんだろう? どちらかが芭蕉で、どちらかが弟子の曾良(そら)の像です。
江戸時代の最上川は、現在の最上川クルーズのように、料金さえ払えばだれでも乗せてもらえるというわけではなかったようです。
芭蕉の場合、偶然尾花沢で知り合った新庄の豪商・渋谷風流(甚兵衛)宅に2泊し、最上川を下るにあたって彼が芭蕉のために添状を書いてくれたため、乗船できたようです。それにしてもなぜそこまでして、芭蕉は東北を旅したかったのか。隠密説がささやかれるゆえんですね。
なお、新庄駅構内の観光案内所で頂いたパンフレットによると、本合海周辺にはいろいろな史跡もあるようです。雪のない時に、ゆっくり見学した方がいいのかな。
肘折温泉への道はまるでミニ版「雪の大谷」!
この後タクシーで雪の中、肘折温泉での宿・松屋さんに向かってもらいました。
地吹雪(ホワイトアウト)防止のための防雪柵や
あの立山黒部アルペンルート(富山県)の「雪の大谷」ほどではないにしても、
かなり高そうな雪の壁を走り
朱色の高欄を持つ肘折希望(のぞみ)大橋を渡れば(この橋は、ドローンで上空から撮影したかった!)
肘折温泉に到着です。この冬は特に積雪量が多く、ニュースなどで一躍有名になった肘折温泉ですが、やはり聞きしに勝る雪の量でした(続く)。
コメントを残す