備中国分寺とこうもり塚古墳  総社市で古代吉備の面影を見た

スポンサーリンク



2023年3月4日(土)、岡山市を出発し、総社市にある「鬼ノ城(きのじょう)」と岩屋寺跡を訪れました。

鬼ノ城北西の山岳寺院・岩屋寺跡  鬼の差し上げ岩など、巨岩がいっぱい!

2023年3月19日

教科書に載っていない謎の古代山城「鬼ノ城」(後編) 屏風岩石垣から北門経由で岩屋方面へ

2023年3月18日

教科書に載っていない謎の古代山城「鬼ノ城」(前編) ビジターセンターから城壁を巡ろう

2023年3月17日

豪渓タクシーでJR服部駅から備中国分寺へ

1時間40分ほど歩き続けて何とかJR服部駅にたどり着いた私たちは(駅からも鬼ノ城が見えました!)、

次の目的地・備中国分寺へ行くため、総社駅まで列車に乗り、そこからタクシーで備中国分寺に行こうと、おかやまハレ旅応援割クーポンが使える(ただし紙クーポンのみ)豪渓タクシーに電話をして事情を説明していたのですが、

私たちの話を聞いていた、同じく列車を待っていた若い男性が、「備中国分寺なら、総社駅より服部駅からの方が近いですよ」と教えてくれました(感謝)。

このため服部駅までタクシーに来てもらい、備中国分寺までお願いしました。確かに近かった。クーポン1枚で大丈夫でした。

梅林が美しかった備中国分寺

「国分寺」とは、奈良時代に聖武天皇によって全国に建立された寺院です。

仏教の力で、天災や飢饉などから国を守るための寺院で、かなり大きな寺院でした。

「備中国分寺」もその国分寺の1つだったのですが、長い年月の間に寺は荒れ果て五重塔も焼失。今ある建物は全て、江戸時代の再建でした。

正式には「日照山国分寺」と言うらしいですが、まさに「晴れの国おかやま」ですね! 江戸時代のネーミングセンスが素晴らしい!

今は真言宗の寺院となっています。

本堂で参拝し

客殿や勅使門などを外から見た後は

五重塔へ!

内部は拝観できなかったのですが、こんな構造のようです。

塔のそばには梅林があって、とてもいい香りが漂っています。紅梅はまだつぼみが多かったですが、

白梅はかなり満開に近づいていました。あまり梅林を見たことがなかったので、その美しさとかぐわしさに大感激。

椿の花も美しかったです。

御朱印(300円)も頂くことができました。

こうもり塚古墳

備中国分寺のすぐ近くに、こうもり塚古墳という、面白い名前の古墳があるので見に行きました。石室内にこうもりが棲息していたことから、この名がついたとか。

自然の丘陵を利用して造られた、6世紀後半(古墳時代後期)の前方後円墳だそうです。

全長19.4mというなかなか大きな古墳で、岡山県下でも「吉備の三大石室古墳」と呼ばれているのだとか。

横穴式石室への道です。

中をのぞくこともできます。玄室の天井石は3枚の巨石で構成されているのだとか。

石棺が安置されていました。古墳の内部を見学できたのも、本当に久しぶり! 棺の中の人物は誰なんだろう? 古墳時代の吉備の大首長だったのでしょうが、こんなに大きな古墳を造らせたところから見ると、大きな権威があったのでしょうね。

鬼ノ城に行かないから、総社市をレンタサイクルで巡るのも面白い

備中国分寺やこうもり塚古墳周辺では、レンタサイクルで遺跡巡りをしている人たちをよく見かけました。

総社市は、北部こそ鬼ノ城や岩屋など山々がありますが、南部の方は平野部なので、電動でない自転車でも、無理なく観光スポットを巡ることができそうです。

特にこの日は穏やかな春の一日で、サイクリングにはもってこい!

私たちもレンタサイクルやりたかったなと思いつつ、またまた豪渓タクシーをお願いし、残りのクーポンを2枚使って(あと少し小銭も必要)、総社駅までお願いしました。これで結果的に、クーポンはすべて使い切ることができました。

総社市には、雪舟の生誕地があったり、市の名前の由来となった備中国総社宮という大きな神社もあります。隣の岡山市にある、造山古墳や最上(さいじょう)稲荷も面白そうだけれど、今回時間がなくて行く機会がありませんでした。いつか晴れた穏やかな日に、自転車でのんびり吉備路巡りをして、今回行けなかった場所を訪れてみたいです。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です