立山黒部アルペンルート体験記2 美女平駅から立山高原バスの旅(前編)  仙洞杉と美女杉、そして称名滝を見るのは難しい!

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2023年4月21日(金)、この日の私たちの目的地は、立山黒部アルペンルートの中間点・室堂(むろどう)です。

立山黒部アルペンルート体験記1 富山側の立山駅から美女平駅へ  120人乗りの立山ケーブルカー 7分間の旅

2023年5月16日

立山高原バスの臨時便が出た! 乗る前に注意してほしいこと

立山ケーブルカーが、標高977mの美女平(びじょだいら)駅に到着したのは、12時前。

バス乗り場に行ってみると、次のバスは12:40までない?! 次発も13:20となっています。乗り場はかなりの人で、またここで長時間待つのかと思うとうんざり。

ところがしばらくすると列が動く! 臨時便が出たのです。12:05頃には何とかバスに乗れました。

ここで注意したいなと思ったのが、トイレのタイミング。美女平から目的地の室堂までは50分もあります。ケーブルカーを下りたら、まずトイレに行きましょう。

そしてバスの座席ですが、もし条件が許せば前方の左窓際に乗りましょう。左側の方が、室堂に行く場合は景色がいいのです。私たちは右側でした。

車窓から見える森の巨木・仙洞杉 美女平の語源になった美女杉は見逃した!

立山高原バスは、補助席も使いますが、他の乗り物と違って、全員座れるようになっているのがありがたい。

バスが走り出すと、車窓から見える森の地面に、うっすら雪が積もっているのが見えました。

左側の車窓からは、こんな大きな杉!も見えるのですが、右側の席などよく見えない人々のために

車内にはちゃんと解説付きビデオが流れており、

先ほどの仙洞杉(せんどうすぎ)という名の立山杉も紹介されていました。林野庁の「森の巨人たち百選」にも選定されている巨木で、幹回り約9m40cm、樹高約21m、推定樹齢は800年にもなるそうです。

そもそも、この「美女平」という地名も、杉に関係ありました。

明治維新まで立山は修験道の霊地で女人禁制。伝説では若狭国の小浜の止宇呂(とうろ)という尼が、「なんとかして、立山に登ってみたい」といって2人の女の子を引きつれて、掟を破って山に入り、男まさりの女の子の方が、神罰に触れて一本の杉になったのが美女杉なのです(他の2人も杉や石になる)。

その美女杉が「美女平」という地名の由来。この杉は美女平駅のすぐそばにありますが、調べていなかったので、駅の外に出るという考えはありませんでした。

もし、下りの立山ケーブルカー待ちで時間があれば、美女杉をぜひ見てください。ただしネット情報によると、女人禁制の伝説ではなく、女性大歓迎の縁結び伝説が紹介されているようです。

幻の称名滝 日本一の滝は称名滝?那智の滝?

バスはさらに進み、車内の解説ビデオが「日本一の滝」として「称名滝(しょうみょうのたき)」の紹介をしていました。浄土宗を開いた法然上人には、この滝の音は、称名念仏(声に出して唱える念仏)のように聞こえたのだとか。

でも私たちのバスは、「滝見台」という展望スポットには停車しないというアナウンス(ピストン輸送で時間が惜しい臨時便だから?)。

後で知ったのですが、左側車窓からは、滝が見えていたかもしれません。

ところで、気になったのが「日本一の滝」という言葉。関西出身だし、「日本一の滝」といえば那智の滝だと思っていたのですが、どこで入れ替わったのかな?

調べてみると、称名滝は珍しい四段構成の滝で、落差は70m+58m+96m+126m=全体で350m。間違いなく日本一だそうです。

でも那智の滝は、一段の滝としては落差133mで日本一(全体としてみると日本で第12位)! 少し安心しましたが、今回見ることができなかった称名滝の姿も、いつか見てみたいなと思いました。

次回は雪山の絶景と、バスで行く雪の大谷です。どうかお楽しみに。

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