2023年4月22日(土)、立山黒部アルペンルートの中間点・室堂(むろどう)から長野方面へと向かった私たちは、立山トンネルトロリーバス・立山ロープウェイ・黒部ケーブルカーを乗り継いで、黒部ダムへ到着しました。
黒部ダム駅で見た『プロジェクトX』?
黒部ダムの見学を終えた私たちは、いよいよ立山黒部アルペンルート最後の乗り物である関電トンネル電気バスに乗るため、黒部ダム駅に戻りました。
改札口に行ってみると
音は出ないものの、なにやら『プロジェクトX』のような画面が!
映像だけでも感動します。私は『プロジェクトX』を見ていないのですが、これは『プロジェクトX』なのかな?
ところで『プロジェクトX』と言えば、2002年(そんなに昔だったとは!)の紅白歌合戦で中島みゆきさんが、黒部ダムか黒部第四発電所で『地上の星』を歌っていたような記憶があるのです。
黒部レストハウスで休憩していた時、男性スタッフに尋ねてみると、宇奈月温泉駅から走る黒部峡谷トロッコ列車の終着駅・樺平(かばだいら)駅から伸びる「関西電力黒部専用鉄道」の「黒部川第四発電所前駅」構内のトンネルの中で歌ったのだとか。
もちろん一般人は行くことができません。関西電力関係者しか行けない特別な場所ですが、関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し、当選すれば乗車することが可能らしいです。行ってみたいな。
関電トンネル電気バスで長野県の扇沢へ!
いよいよ立山黒部アルペンルートの最後の乗り物・関電トンネル電気バスに乗車です。
黒部ダムを建設する際、資材搬送用に掘削されたトンネル内を走る電気バス。関西電力のバス路線です。
昔は立山トンネル同様、トロリーバスが走っていたのですが
今はディーゼルバスの車体からエンジンを取り外した後、モーター・バッテリーを取り付けて作られた、CO2を排出しないクリーンな電気バスになっています。
ここにもあった破砕帯
関電トンネル電気バスは、標高1,470mの黒部ダム駅と標高1,433mの扇沢駅を、約16分で結んでいます。
富山・長野両県境を直接行き来することができる唯一の交通機関となっているのだとか。隣接する県でも、急峻な地形によって阻まれると交通の便が悪くなりますね。
その名の通り関西電力が所有しているこのトンネルは、現在も黒部ダムや黒部第四発電所への資材運搬用で、一般車両の通行は認められていません。トンネルは一車線分の幅しかなく、途中にすれ違うための場所がありました。
さらに進むと、破砕帯を示す青い照明。摂氏4度の冷たい地下水と大量の土砂との戦いは、7ヶ月にも及びました。
破砕帯を抜けてしばらく走ると、扇沢駅。白馬岳が迎えてくれます。でも、もう立山連峰の山々は見えないかな。富山県から長野県に入ったことを実感します。
ここからはJR大糸線を乗り継いで、松本まで移動です。
車窓には雪の山々が広がり、とても素晴らしい景色を堪能しながら(途中の駅舎もきれいでした)松本駅まで列車の旅を楽しみました。
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