電車とバスで霊場恐山へ!  恐山の冷水と硫黄の臭いのする宇曽利湖 三途の川に架かる太鼓橋

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本州最北端の駅・下北駅から下北交通バスで恐山へ!

2023年5月4日(木)、青森県の霊場恐山(おそれざん)を訪れました。

青森駅や浅虫温泉駅方面から恐山に行くためには、野辺地駅まで青い森鉄道の列車に乗り、

野辺地駅でJR大湊線に乗り換えて

昨日も乗車した快速しもきたで下北駅へ。昨日よりも乗客が多い!

青森県むつ市下北町にある下北駅は、本州最北の駅で、

目指す霊場恐山も、下北半島にありました。恐山は青森県にあるとは知っていたけど、下北半島にあったのですね。

下北駅で下車すると、駅のすぐそばに、下北交通バスの11:20発恐山行きバスが待っていました。満員の乗客のほとんどが恐山に行く人々。このバスではICカードは使えず、なんと出発前に女性職員が車内で切符を販売。今ではなかなか見られない光景ですね。

参拝記念乗車券は810円でした。

バス停の名前にびっくり

下北交通バス恐山線の時刻表やバス停については、こちらを見ていただきたいのですが、旅行者にはユニークだなと感じられることもありました。まず、「まさかりプラザ前」というバス停にびっくり。

別名は、むつ下北観光物産館(かなり大きな建物)で、下北半島がまさかりの形に似ているからこういう名前になったようです。

大体「まさかり」って金太郎が持っているアイテムという認識しかなく、斧とどう違うんだろう?と思って調べてみると、日本語では伝統的に、大きな斧や、特に刃渡りの広い斧を「鉞(まさかり)」と呼び分けていると知りました。

その次のバス停は、「念仏車」。念仏車とは念仏を唱えながら廻すものであり、一回廻す毎にお経を一巻読んだと同じ功徳があるとされるもの。この辺りは恐山への登山口で、お寺の跡地だったのでこの名前が付いたのだとか。

さらに「長坂」というバス停に向かうあたりから、車内放送で恐山の観光案内などがはじまり、予備知識があまりない私にはとてもありがたかったです。

冷水で若返りの水が飲める!

バスはどんどん、山の中へ。

この辺りの森林は、美しいヒバやブナの森。新緑の森はとても気持ちが良さそうです。

やがてバスは「冷水(ひやみず)」というバス停で停車。車内放送で、この水は若返りの水であり、昔から巡礼者はこの水を飲んでから恐山に登るという話は聞いていたのですが、

なんと、一時停車するので水を飲める! 多くの乗客が降りて、水を飲んでいました。

冷水を見守っているような森とお地蔵様。

徒歩で恐山に登っていた時代、参拝者のために建てられた丁塚石がここにもありました。1丁(約100m)ごとに、恐山まで建てられているそうです。

三途の川と太鼓橋

次のバス停は「太鼓橋前」。この辺りから、硫黄の臭いがしてきます。

車窓に広がる宇曽利湖(うそりこ)の湖底から硫化水素が発生し、周辺の山でも火山性ガスが発生しているためなのです。

私たちは「太鼓橋前」では下車せず、終点の「恐山」から徒歩でここまで歩いてきました。この光景を初めて見ましたが、まさに典型的なカルデラ湖!「うそり」とはアイヌ語の「ウショリ(くぼみ)」から来ているそうです。

荒涼とした景色は、まさに「死後の世界」にふさわしい。

よく見るとこの橋は、「三途の川」に架かる橋だったのですね。今は老朽化のため、渡ることができません。

この川が三途の川。

三途の川につきものの「奪衣婆(だつえば)」と「懸衣翁(けんえおう)」の像。奪衣婆は三途の川の渡し賃(六文銭)を持たずにやってきた死者の衣服をはぎ取り、懸衣翁はその衣服を木の枝にかけて、枝の垂れ具合によって生前に犯した罪の重さを量るのだとか。

ちょっと怖い光景ですが、近くにあった東北独特の福の神「仙台四郎」の人形が、場を和ませてくれていました。

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