青森から北海道へ 大間からは津軽海峡フェリーが便利
2023年5月6日(土)、この日はいよいよ本州から函館へ移動する日です。
本州(青森県)から函館への移動というと、北海道新幹線や青函連絡船(古い!)を思い浮かべますが、船(フェリー)で渡る場合は、現在青函フェリーと津軽海峡フェリーがあるようです。
青函フェリーは、青森港フェリーターミナル(青森駅から徒歩約30分)から出港し、所要時間は大体4時間ほど。料金は5月の場合大人片道2,200円です。
一方津軽海峡フェリーは、青森港にもフェリーターミナルがありますが(青函フェリーの近く 函館まで所要時間は3時間40分)
大間にもフェリーターミナルがあり、函館までの所要時間は僅か90分! そのかわり料金は、大人片道3,130円と少し高め。でも所要時間は短いし、私たちの観光コースにちょうどぴったり!
というわけで、前日に大間町を観光し、サンホテル大間に宿泊した私たちは、7:00発のフェリーに乗船することに。
ホテルからターミナルまでは、徒歩10分と非常に便利。
大間ターミナルに行く途中の道路脇には、函館の病院が大きな看板を出していて、大間と函館の近さを物語っていました。
大間ターミナルで見たマグロと海の女神の従神
この日はあいにくの雨。
私たちの乗る大函丸(だいかんまる)です。「大」間と「函」館の地名から、一文字ずつ名前を取ったことに気づきました。
船は定刻通りに出発してくれるみたい。
ターミナル内部には、予想通りマグロのオブジェがあったのですが
予想外だったのがこの像。中国風の神像です。よく見ると、海の女神である天妃=別名媽祖(まそ)の従神だと書かれていました。
なぜ中国の神々が大間に? 水戸黄門が仕掛け人?!
てっきり最近のインバウンド客向けの像なのかなと、失礼なことを考えていたのですが、調べてみると元禄時代に大間の名主であった伊藤五左衛門が、海上での危機を助けられ、水戸藩の那珂湊(なかみなと)より天妃を大間に遷座したのだとか。
当時の水戸藩では、「水戸黄門」としてなじみ深い徳川光圀(みつくに)が、満州民族侵入(「清」を建国)により亡命した漢民族の学者や禅僧を保護しており、そのため那珂湊には中国の海の女神も祀られていたのです。
現在は、茨城県大洗町の天妃山弟橘比賣神社に天妃が祀られています。徳川光圀は、この頃整備された江戸と東北地方を結ぶ東廻り航路の安全のため、各地の港に新しく伝来した天妃(媽祖)の信仰を勧めました。
そのため大間でも、天妃(媽祖)の信仰が伝わりました。現在も大間稲荷神社で「天妃様行列」という祭りがあるとか。なかなか壮大な文化交流だなと思いました。
スタンダードでも快適な船旅
いよいよ出航! 大函丸に乗り込みます。
私たちの船室はスタンダードタイプ。
カーペットの床で横になることもでき、
Wi-Fiやテレビもありました。
位置情報も確認できます。
サンホテル大間のパンフレットもありました!
昨日、仏ヶ浦遊覧船がとても揺れたので、天気が悪い日本海外洋は大丈夫かな?と少し心配していたのですが、
船が大きいためか、天気が悪くても全然揺れません。90分間の船旅も、うたた寝しているとあっという間です。
函館港が近づくと、雨も少し小やみになってきたので、船の外から写真を撮ることもできました。
そろそろ着岸。
この「ナッチャンWorld」という船は防衛省に借り上げられ、災害派遣や演習の際に輸送船として使用されているそうです。
津軽海峡フェリーの函館ターミナルも見えてきました。雨の函館観光&食べ歩きがいよいよスタートですが、それはまた次回でご紹介しましょう。お楽しみに。
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