アクセスが難しい松尾寺 東舞鶴駅からタクシーを利用
2022年5月22日(日)、西国三十三か所第29番札所の松尾寺(まつのおでら)を訪れました。
松尾寺は、京都府舞鶴市にある寺院。地図を見ると、ちょうど京都府と福井県の県境に位置しています。
このため松尾寺と、福井県の小浜をセットで観光することにしました。
まずは京都駅から特急「きのさき」で綾部駅へ。
そこから舞鶴線に乗り換えて、終点の東舞鶴駅を目指します。
公式HPでは、JR舞鶴線の東舞鶴駅からタクシーで約25分(片道約3,600円)、JR小浜線の松尾寺駅からタクシーで約10分(片道約1,400円)と、まずタクシー利用を勧めています。さらによく読んでみると
徒歩の場合も書かれていて、徒歩だとJR松尾寺駅から約3km(約50分)!
東舞鶴駅から、1日4本京都交通バスも出ているのですが(時刻表はこちら)「松尾寺口」バス停より徒歩約3km(約40分)!
しかも青葉山という山の中腹にお寺は位置しているので(標高250mあたり)、山道を上ることになります。
色々考えた末、行きは利用客が多くタクシーが駅前に待っていそうな東舞鶴駅からタクシー。帰りは山を下るので、松尾寺駅前まで歩けるだろうと考えました。
幸い東舞鶴駅からすぐにタクシーに乗れ、
美しい青葉山の中腹にある松尾寺を目指して、ひた走ります。
3,530円で松尾寺まで行ってくれました。
鳥羽天皇が行幸した松尾寺 西国三十三か所唯一の馬頭観音がご本尊
タクシーを降りると、
すぐ目の前に立派な仁王門がありました。門をくぐると
更に階段。でも緑が美しくて、いい雰囲気。
菊の紋章の付いた門がありました。勅使門かな? 皇室との関係を示しています。
立派な本堂。屋根が二層になっていて、独特です。
彫刻も立派ですね。江戸時代の建物だそうです。
右側にあるのは渡り廊下で、大師堂とつながっています。ここは真言宗の寺院なのでした。
ご本尊は残念ながら秘仏で非公開。お前立を拝みました。
この寺院のご本尊は、西国三十三か所霊場の中で唯一の馬頭観音。観音としては珍しい忿怒の姿で表現され、衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を毀壊する菩薩とのこと。この観音にすがったのが、平安後期の鳥羽天皇でした。
妃の美福門院が生んだ長男(崇徳天皇)の父親は自分なのか、それとも彼女の養父・白河法皇(鳥羽天皇の父)なのか、悩んでいた鳥羽天皇が、美福門院と共にこの寺を訪れたのだとか。美福門院の持念仏・絹本著色普賢延命像が松尾寺に伝わりますが、国宝だそうです。見たかったな。
鳥羽天皇がこの時植えたという銀杏の木があるそうですが、これも見落としてしまいました。どうもこの鐘楼の左側の木のようなのですが、確証が持てません。しめ縄があるようなので、興味のある方はぜひ見逃さないでくださいね!
本堂は大改修予定
ところで本堂周辺は、令和の大改修の準備のため、色々普段と変わっており
本来の場所から移動されているものもありました。
大きな木も伐採されているようです。どんな姿に生まれ変わるのかな。
登録有形文化財・松尾寺駅
御朱印は本堂ではなく、
赤い屋根の本坊で頂きました。
御朱印(300円)には馬の頭も描かれていますね。
ここから徒歩で、松尾寺駅まで歩きました。
花や蝶を見ながらてくてく歩き
松尾寺駅に到着!
なんと登録有形文化財でした!
趣のある無人駅ですが、バス、タクシー、そして人の気配が全くなし! やはり東舞鶴駅からタクシーに乗って正解でした。
人より燕の方が多そう。
時刻表もこんな感じ。ローカル線なので仕方ないですが、列車の本数は少ないです。気を付けてくださいね。
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