能登一宮・氣多大社  北陸の伝統あるパワースポットで縁結び祈願

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古代から北陸地方で有力な氣多大社

2021年6月、初めて能登半島を訪れる機会がありました。車を運転しない私たちは、七尾駅からタクシーを半日チャーターして、能登半島の見どころを案内していただきました。

この日の予定は盛りだくさん。能登金剛から總持寺祖院まで能登半島を北上した後は、

能登半島地震から立ち直った輪島市門前町の總持寺祖院  

2023年10月30日

輪島市の天領黒島地区へ  モノトーンの町並みと北前船で栄えた歴史

2023年10月29日

能登金剛から海岸線を北上  機具岩・世界一長いベンチ・ヤセの断崖

2023年10月28日

奇岩や断崖が美しい能登金剛(後編)  磯から見た巌門と、松本清張歌碑

2023年10月27日

奇岩や断崖が美しい能登金剛(前編)  展望台から見た鷹の巣岩と巌門

2023年10月26日

元来た道を戻り(撮影できませんでしたが、「密漁禁止!」と書かれたのぼりがあちこちにあったのが気になりました)

さらに今度は能登半島を南下して、石川県羽咋(はくい)市にある能登国一宮・氣多(けた)大社へ行ってもらいました。私が行きたかった場所の1つです。

輪島市門前町の總持寺祖院からは、タクシーでも1時間ほどかかりました。

立派な二の鳥居(上)と神門(下)。

神門には、1年の折り返しにあたる6月30日に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」用の、

茅(ちがや)でできた大きな輪=茅の輪(ちのわ)が据えられていました。

拝殿です。祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)。大国主命の別名です。出雲の大国主命(大己貴命)は舟で出雲から能登に入り、国土を開拓したのち守護神としてこの場所にとどまったのだとか。国造りの神だったのです。

この地は古代、「越(こし)の国」と呼ばれた国の一部でしたが、やがて越の国は都から近い順に越前・越中・越後に分かれました。そして越前国から能登の国が分立。

その後越中に併合され、越中守だった大伴家持も参詣で訪れています。聖武天皇の娘・孝謙天皇の時代に再び能登は越中から分立し、氣多大社は能登一宮として篤い崇敬を集めます。

日本海側には、「気多」という文字(漢字が違う場合もあり)のつく神社や地名がいくつかあり、「氣多大社」はそれらの神社を取りまとめる役割を持っていたようです。

気が多い「入らずの森」

氣多大社の「氣多」とは「気」が多いことに由来するとも言われています。

確かに境内には、拝殿の他にもいろいろな社殿がありました。上は大己貴命の子・事代主命(ことしろぬしのみこと)を祀る若宮神社。その右に少し見えているのが、拝殿の奥にある本殿です。

こちらは、菊理姫命(きくりひめのみこと)を祀る白山神社。

でも一番「気が多いな」と感じられたのは、境内裏手の原始林「入らずの森」でした。

境内の森はとても広くて、「入らずの森」でなくても神聖な感じがします。

この辺りが入り口かな? パワースポットらしい、清冽な空気でした。来てよかった!

「入らずの森」は神職以外の立ち入りが禁止されている約3万平方メートルの原生林で、国の天然記念物です。神職も年1回の神事の際、目隠しをして通行するのみなのだとか。

この鳥居は、揚田(あげた)神社。鳥居だけで、社殿はありませんでした。

縁結びのご利益がある氣多大社

森の中ではないですが、境内の奥には、天岩戸に隠れた天照大神を連れ出すのに功績があった(連れ出す策がいいか占いをした)

天太玉神(あめのふとだまのかみ)を祀る摂社の太玉神社。

その近くにあったこの石が何かわからなかったのですが、後で調べてみると、周りにある小石を拾って積むと願いが叶い、幸せになるといわれている「むすび神苑」でした。

氣多大社は縁結びの神として、若い女性の間でも人気があるそうですが、恋人との縁を願うだけでなく、志望校との縁を願う場合は、天神様こと菅原道真を祀った菅原神社がいいですね。

絵馬がびっしりです!

拝殿左横にある「幸せむすび所」では、毎月1日、月次祭の「ついたち結び」が開催され、無料で縁結び祈願が受けられるそうです。

ただし受付が8:30までなので、希望する方はくれぐれも早めに行ってくださいね。

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