京都の有名刀鍛冶の流れを引く店が若草山のふもとに!
2023年11月23日(木)、久々に阪急交通社のトラピックスバスツアーに参加しました。参加したのは
奈良(梅田・なんば)松茸5本又は近江牛300g選べる持ち帰り談山神社・長岳寺・奈良公園3つの紅葉スペシャル日帰
というツアーです(現在募集は終了)。
「旬の駅ならやま本店」で買い物し、奈良公園と手向山(たむけやま)八幡宮、東大寺二月堂を訪れ、老舗の食事処・春日野での昼食後に若草山を途中まで登った私たちは
春日野から徒歩で、春日大社のバス駐車場へ移動しました(店の前にはバスが停められないらしい)。
歩いてすぐに目についたのが、「三条小鍛冶宗近本店」という店。
平安時代、京の三条に住んだ刀鍛冶・宗近(子狐丸や三日月宗近などの名刀の作者)の流れを汲む刃物店だそうです。
さらにぞろぞろ駐車場目指して進むと
紅葉の美しい場所も通りました。歩いたのは10分ほどでしたが、バス乗車後渋滞に巻き込まれ、春日大社参道入り口まで15分もかかってしまいました。
その後も渋滞などがあり、次の目的地である天理市の長岳寺(ちょうがくじ)には1時間ほどかかりました。順調なら30分ほどで到着するようなのですが。ここで14:25~15:15の自由時間でした。
長岳寺で大地獄絵を見る
天理市の長岳寺は、日本最古の歴史の道と言われる「山の辺の道」の中間点に位置する高野山の寺院です。
平安時代、空海によって創建された真言宗の寺院。この日は本堂で、安土桃山時代に描かれたという「大地獄絵」を見ることができました。
作者は『唐獅子図屏風』で有名な安土桃山時代の画家・狩野永徳(かのうえいとく)の弟子・狩野山楽(かのうさんらく)。豊臣秀吉・秀頼の二代に豊臣家に絵師として仕え、狩野家と血縁関係もなかったため、江戸幕府に仕えた狩野本家が江戸に去った後も京都にとどまり、子孫は「京狩野」と称されたそうです。
詳しくはこちらをご覧ください。残念ながら絵解きの時間には間に合いませんでしたが、巨大な「大地獄絵」をじっくり見ることができました。確かに地獄は恐ろしいのですが(悪いことはやめようと、つくづく思います←抑止力効果抜群!)、死天山(しでのやま)や三途の川が、まるで中国の山水画のように描かれていて、とても風情がありました。拝観できてとても良かったのですが、「大地獄絵」に気を取られ、仏像をじっくり見るのを忘れてしまいました(参拝はしたのですが)。
紅葉の名所長岳寺 逆さ紅葉が美しい!
長岳寺はバスツアーの目的地に選ばれるだけあって、紅葉の名所です。
本堂からの眺めも、額縁から覗いているようで美しいし
境内も風情があって(下は大師堂)
観光客でごった返している奈良公園周辺とは違って
とても落ち着いた雰囲気で
鐘の音が時々聞こえたりするのも良かったです。
特に素晴らしかったのが、境内の池に映る「逆さ紅葉」。
天気が良かったのと、
空がとても青かったからでしょうか。
鮮やかな深紅のもみじも美しいですが
どこからが地上で、どこからが水面なのかよくわからない風景も
とても魅力的だなと思えました。
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