2018年10月6日(土)、クラブツーリズムの日帰りバスツアーで郡上八幡(ぐじょうはちまん)を観光しました。
トイレ付きバスで行く!年間平均気温15℃の世界!長良川清流列車と水の都・郡上八幡(JR大阪出発)
大滝鍾乳洞を観光した私たちは、いよいよ水の都・郡上八幡へ向かいました。
オプショナルツアー 郡上八幡博覧館で郡上八幡について知る
私たちは大阪出発後、バス内で郡上八幡博覧館の入場料を割引価格(520円→420円)で購入したため、郡上踊りの実演を見学したり、歴史や文化について学べました(オプショナルツアーです)。
博覧館は古そうな建物。後で調べたところ、大正時代の旧税務署庁舎でした。レトロな感じがいいですね。
一番よかったのは、郡上踊りを見せていただけたこと。恥ずかしながら私たちは、NHKBSプレミアム『新日本風土記』(再放送)で、郡上八幡や郡上踊りを知った、正真正銘の初心者です。
日本一長い盆踊りとして有名な郡上踊り。のべ32夜、そのうち8月13~16日は午後8時から明朝4時まで、雨が降っても徹夜で踊るというものすごさ!25万人もの観光客でにぎわうそうです。こんな風に、生演奏&生歌の屋台を囲んで踊るのですね。一度見てみたいです。
女性スタッフが2人、元気に踊ってくれて、私たちも手振りだけ練習しました。撮影するタイミングがなかったので、上と下の写真は、パンフレットからの掲載。見るより参加する踊りのようです。
「かわさき」はまだ踊りやすそうでしたが、動きが激しそうな「春駒」は、15分踊ると、ものすごいカロリー消費量ではないかなと思いました。ダイエットにぴったりかも。
今年はもう終わってしまったけれど、来年のスケジュールも決まっています(というか、毎年一緒)。
郡上踊りに欠かせない踊り下駄・郡上木履(ぐじょうもくり)。より丈夫でよい音(踊りの時に、下駄を鳴らします)を出せるよう、ヒノキの一木造の下駄を履くそうです。女性スタッフが15夜踊り続けた下駄を見せてくれましたが、ものすごく歯がすり減っています。踊りの激しさが、よくわかりました。
水の都と、すさまじかった郡上一揆
今回のバスツアーのタイトルにもなっている「水の都・郡上八幡」が形成されたのは、長良川やその支流・吉田川が流れているだけでなく、この地域を治めた郡上藩の6代藩主・遠藤常友が、城下町にいくつもの用水を整備させたからでした。
テレビで紹介されていた、高い橋の上から子供たちが吉田川へ飛び込む「度胸試し」も、川が身近にあるからこそ。
郡上藩の歴代藩主たちも紹介されていましたが、特に目を引いたのが、郡上一揆。江戸時代中期の宝暦年間(9代将軍徳川家重の時代)、1754年~59年に起こった大規模な一揆です。
その時の唐傘連判状。
2000年には映画化もされたようです(緒方直人さん主演)。ざっとストーリーを調べましたが、すさまじい一揆のようでした。『西郷どん』でも取り上げられた「検見法(けみほう)」という税率決定法(役人が毎年農村を見回り、収穫高に応じて税率を決定)に、農民たちが反発したのがそもそものきっかけ。
一揆の首謀者とされた農民たちは処刑され、藩主の金森家も改易(かいえき)=領地没収された後、新たに藩主となった青山幸道が、人々の融和を願って郡上踊りを奨励したという説もあるとか。
こんなすさまじい一揆があったなんて、今まで知らなかったのがちょっと恥ずかしい。
郡上八幡の職人技
清流が流れる郡上八幡周辺は、アユ釣りのメッカ。
昔から竹竿や郡上びくなど、釣り道具が作られていましたが、竹竿は現在職人さんが1人しかおられず、釣り竿の中心もグラスファイバーになってしまい、今後どうなってしまうのか、ちょっと心配。
郡上紬や郡上本染なども展示されていましたが、最近注目されているのが、食品サンプル。
私たちも本物そっくりのパンを触らせてもらいました。ふわふわのパンなのに、ずっしり重い!
食品サンプルが、この町で盛んになったのは、この方のおかげだそうです。
博覧館見学は、女性スタッフが案内してくれて大体30分程度。駆け足で展示を見て回りましたが、今まで知らなかったことがたくさんあり、とても学びになりました。行ってみてよかったです。
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