いよいよチャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)の境内へ
2020年1月2日(木)、この日はミャンマー滞在最終日。
最後の訪問先となったのが、チャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)でした。
ここはミャンマー人憧れの巡礼地で、外国人観光客にも大人気の場所。
人気の秘密は、落ちそうで落ちない大岩。岩の上にある仏塔には、仏陀の聖髪が収められているそうです。
高速タクシー、暴走トラックバス、ロープウェイを乗り継ぎ、徒歩で参道を歩き、やっとチャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)の入り口に到着。
門を入っても、まだまだ参道が続いていました。
目指すチャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)は、あそこです!
チャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)の伝説
チャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)は、仏陀の遺髪(聖髪)を祀っています。
仏陀の聖髪を隠し持っていた隠者ヤテ兄弟に、王が聖髪を譲ってほしいと頼んだところ、ヤテが自分の帽子と同じ形(本によってはヤテの頭と同じ形)の岩を探せば渡すと言ったため、王は帝釈天の力を借りて、海中にあったこの岩を山頂まで運びました。
そして、王はヤテから聖髪を譲り受けて岩の上の仏塔に祀ったのだそうです。仏陀の霊力で岩は浮いて落ちないのだとか。
チャイティーヨーとは、仏陀の頭髪が入っていた隠者ヤテの帽子という意味だそう。
隠者ヤテ兄弟は、こんな帽子をかぶっていたんですね。
ちなみに、先ほどロープウェイに乗った山麓の町「ヤテタウン」は、隠者の名前「ヤテ」と山(タウン)という意味でした。
女人禁制の岩
ようやくチャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)の前に到着です。
この立派な仏塔は、高さ約7m。この中に祀られている仏陀の聖髪が、岩のバランスを保っているといわれているのです。近年の大地震の時でも、岩はびくともしなかったのだとか。
でも少し、悲しいことがありました。
この聖なる岩に触れることができるのは、男性のみ。
しかも、リュックなど大きな荷物を持っていくことはできません。空港みたいに、セキュリティーゲートもあります。
私たちが荷物の番をして、夫に代表として参拝してもらいました。
セキュリティーゲートを潜り抜けた男性たちが、岩に金箔を貼ったり、触ったりしています。私たちは金箔をどこで購入したらいいかわかりませんでした。
夫が岩に触ってみると、なんと手に、金箔がたくさんついていました。これはなんとありがたい!
金箔のついた手に触らせてもらいました。換金はできませんが、聖なる力をいただけそう。
女性は少し離れた場所から参拝です。
私たちも触ってみたかったのですが、インレー湖の水上寺院と同様、やはり女性には許されないことがいろいろあるようでした。日本の仏教や神道でもそうですね(涙)。
チャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)の下で
私たちは、参道の階段を降りて、下からチャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)を見てみました。
下から見たほうが、迫力あるように思いました。
下にいると、時折上から、風に乗って何やら飛んでくるものがありました。
拾ってみると、なんと金箔! 参拝した男性たちが岩に貼っている金箔が、風に飛ばされているのです。
もちろんこれも、ありがたいお守りとして、財布に入れさせてもらいました。
この岩の裏側部分は、一般人ではとても金箔は貼れないので、数年に一度、竹の足場を組んで貼り直しが行われているようです。
ミャンマー人に人気の巡礼スポット
たくさんのミャンマー人が、ここを訪れていました。
昨日訪れたヤンゴンのシュエダゴォン・パヤー、マンダレーのマハムニ・パヤー(ここは行ってない)に次ぐ、ミャンマーで3番目に重要な巡礼地なのだとか。
このピンクの衣は、尼僧です。
こちらはお坊さん。
出家した人も、俗世間に生きる人も、みなこの不思議な岩に祈りを捧げ、参拝できたことをとても喜んでいる姿が印象的でした。
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