2020年7月25日(土)、長野県茅野市にある尖石縄文考古館を訪れ、国宝の2体の土偶や縄文土器に感動した私達。
次に訪れた「諏訪大社」は4つの神社からなり、4つすべてを参拝する「四社めぐり」がおすすめなのだとか。4社すべての御朱印を、1日でいただくことに決めました。
上社前宮を参拝した後は、上社本宮です。
前宮から本宮への道 天気が良ければ登ってみたい北斗神社
鎌倉みちを探せなかった私達は、県道沿いに本宮への道を歩きました。
茅野市から諏訪市に入ります。
前宮からは、徒歩で20分ほど。
途中には、神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)という、上社神官を務めた守矢家に伝わる資料(武田信玄や真田家に関する書状もあるらしい)を集めた展示館もあったのですが、時間がないのでパス。
県道を曲がると、You Tubeでその存在を知った北斗神社が見えてきました。「上がってみれば!」という看板の文字に、心惹かれます。でも傘をさして、滑りそうな石段を歩くのはあまり気が進みません。
天気が良ければ、200段の石段を上がって諏訪湖の絶景を見に行くのもいいですね。
裏手から来た上社本宮
やっと見えてきた立派な鳥居。
後で調べると上は「三の鳥居」、下は「二の鳥居」でした。
でもちょっと雰囲気が違う。信濃国一宮にしては、参道もどこかさみしげ(店がない)。
どうやら私達は、裏側から入ったみたい。でも昔(戦後まで)は、こちらの方が正門だと後で判明。やはり前宮と本宮とを結ぶ道が、正しい道だったのです。
雨が本降りになり、傘をさすと地図など広げていられません。おかげで色々、見落としてしまった場所も。
加えてこのときの本宮は、重要文化財の保存修理中。有名な「布橋」は見学できなかったことに後で気づきました。
上の写真は、本宮の中心である幣拝殿を、横からちらりと見たものだ、と後で判明。中心部は白い幕に覆われていて、何がなんだか全然わかりません。
「天流水舎(てんりゅうすいしゃ)」と呼ばれる建物。どんな晴天の日でも、雫が三滴、屋根の上の穴から落ちると言われている、不思議な現象が起きる場所だそうです。諏訪の神は、水の守護神でもあるのですね。
神楽殿。この太鼓は、1枚皮のものとしては、日本一なのだとか。元旦の朝にしか、叩かれないのはもったいないですね。
江戸時代の名力士とご対面
歩いていると、なぜか境内に立派な土俵。
そして立派な力士の像も。
江戸時代最強の力士(20年以上現役なのに、10回しか負けてない!)で信濃国出身の、雷電為右衛門(らいでんためえもん)の像だそうです。もちろん彼を実際に見て制作したわけではなく、柏戸など3人の昭和の名横綱をモデルにしているのだとか(作者は茅野市出身の彫刻家・矢崎虎夫)。
身長197cm、体重169kgという記録があるそうですが、かなり筋肉質ですね! 強そうです。
手形もありましたが、とても大きい! 夫の手と比べると一目瞭然。
神代の時代、国譲りをかけた大勝負で、建御雷神(タケミカヅチ)と勝負して破れ、諏訪湖まで逃げてきたのが諏訪の神である建御名方神(タケミナカタ)。
信濃出身の最強力士・雷電為右衛門の像を建てることで、建御名方神の鬱憤も晴れたかもしれません。
上社に参拝
雷電為右衛門の像を見ながら進んでいくと、御柱が見えてきました。一の御柱です。
上社本宮一の御柱は、4つある諏訪大社の御柱(合計16本)の中でも、一番高いのだとか。
日本にはいろいろな神社があるけれど、このような「御柱」を周囲に4本建てるのは、他に例がないようです。
一体どんな意味があるのかもよくわかっていません。個人的には結界かな?とも思うのですが。
一の御柱のそばに、石段がありました。この上に参拝所があります。
やっと参拝できました。この奥に「斉庭」や「拝殿」という聖なる空間があるのですが、私たちはここまで。
ちなみに上社本宮には、「本殿」はありません。ご神体は拝殿の向こうに広がる山々なのか(禁足地ではないそうです)、それとも「大祝(おおほうり)」と呼ばれた神官・諏訪氏なのか。これも謎ですね。
上社本宮の神は、狩猟神の一面を持つのですが、今ではこんなアピールもしています。
無事に立派な御朱印も頂きました(500円)。
最寄り駅までのアクセスが悪かった
無事に参拝を終え、少し賑やかな土産物屋が続く北参道(昭和にできた道らしい)にわくわくしていると、ここで大問題にぶつかりました。
最寄り駅までが遠すぎる!
諏訪姫というかわいいキャラクターがラッピングされているこのバス(すわ外周線)が停車していたので、運転手さんに尋ねてみると、最寄り駅の上諏訪駅まで(バスなのに)50分もかかるというのです。
これは絶対、大回りしているに違いないと思ってバスに乗らなかったのですが、この後グーグルマップで調べてみると、徒歩だと1時間20分もかかる距離なのだと判明。かなり遠いです。歩けない。
元来た道を戻って、茅野駅を目指した方が距離的には近いのですが(それでも徒歩50分)、下社のある方角からは離れてしまうし、この後もまだまだ徒歩移動があるらしく、体力は温存しておく必要があるようなので、悩んだあげくタクシー移動を選びました。
タクシーだと20分ほどです。やっぱりバスは大回りかな?
移動時間を節約した分、北参道の「大商」という店で、山菜そばや五平餅の昼食。
有名人も来られた店のようですね!(写真に近寄っていないから、誰が来たかはわからない)
タクシーを待っている間に、自動販売機にも先ほどのバスで見た諏訪姫のラッピングがあるのを発見!
あの武田信玄の側室・諏訪御寮人(武田勝頼の母)をモデルにした、諏訪市公認キャラクターで、後で調べると、かなりの人気を誇っているようです。あのバスに乗ってみるのも、面白かったかも知れませんね。
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