尖石縄文考古館へ、国宝の土偶2体に会いに行く

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きっかけは『歴史秘話ヒストリア』

GO TO トラベルキャンペーン開始直後の7月4連休に、長野県松本市に行く計画をした私達。

その目的地の1つが、茅野市尖石縄文考古館でした。

きっかけは、『歴史秘話ヒストリア 縄文1万年の美と祈り』の再放送を見たためでした。

土偶がとてもチャーミング! そして尖石縄文考古館には、国宝の土偶が2体もあるのです。

展示もなかなか充実していそう。

昨年は佐賀県の吉野ケ里遺跡(弥生時代)に行く機会があったのですが、縄文時代の遺跡を訪れたことはなかったので、とても楽しみでした。

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松本市からのアクセス

私達は拠点とした松本市から、まずJRで茅野へ。

茅野駅からは、1番もしくは5番乗り場から出るバスに乗りましょう。

大人1人590円。バスは考古館のすぐ前に停まります。

入り口で検温やアンケートがあり、国宝の土偶2体のレプリカが、マスク姿でソーシャルディスタンスのお手本を示してくれていました。インパクトあります!

国宝の土偶たち1 縄文のヴィーナス

お目当ての国宝土偶は、同じ部屋に展示されていました。

これは「縄文のヴィーナス」と呼ばれています。

まず目を引くのが、妊娠していそうなお腹の膨らみと、がっしりした下半身。まるでニッカポッカを履いているようです。その割には胸が小さい。

目がつり上がっているのに、目や鼻や口がすべて顔の中心に集まっているせいか、きつい印象はなくて、なんだか子供の顔のようなあどけなさもありました。

あの岡本太郎が造形した「太陽の塔」の顔(特に「黒い太陽」)と、なんとなく似ているような気もしました。

髪型も特徴的ですね! 帽子をかぶっているのか、髷を結っているのか。

後ろ姿はこれ。頭頂部の渦巻き模様が洒落ています。

出土した時の状況。小さな穴の中から発見されました。特に破壊されたような様子もなく、静かに横たわっているようにも見えますね。

国宝指定書。こういうものが付与されるのですね。

今から約4,000~5,000年前の、縄文時代中期に作られたものだそうです。

国宝の土偶たち2 仮面の女神

続いて「仮面の女神」。先程の「縄文のヴィーナス」よりも500年ほど後の、縄文時代後期のもの。

不思議な三角形の顔(よく見ると鼻や口もある)と、服?一面の縄文、そしてがっしりした下半身。お腹は膨らんでいるように見えるけれど、胸が全然強調されていません。仮面をつけた男性? それとも女性?

横から見たところ。やっぱりお腹が膨らんでいて、おへそもかわいい。

後ろから見たところ。衣服の後ろにも縄文がびっしり! 仮面をどんなふうに顔に取り付けているのか、紐や髪型もとても気になりました。

出土状況が再現されています。右足だけ、取り外されていました。お墓の副葬品なのか、単独で埋められたのかはまだわかっていません。

国宝指定書です。こちらの国宝認定は、つい最近のようですね。

迫力ある縄文の品々

国宝の土偶以外にも、教科書で見るような縄文土器の数々が、私達を出迎えてくれました。

シンプルな弥生土器よりも、縄文土器のほうがパワフルで、生命力に満ちているようで面白い。

教科書でも紹介されている「石棒」。男性の生殖力を表現していて、女性を表現している土偶と同様に、豊穣を祈ったものとされています。

なぜ(面倒な作業だと思うけれど)、ここまでびっしり模様を入れたのか。

複雑な造形は、たぶん今作るのはとても難しいのでは?

そんな事を考えていると出逢ったのが、「下手な土器」と呼ばれる展示コーナー。

縄文時代人といえども、誰もが最初から土器を上手に作れるわけでもなく、習作のような土器もあったようです。

なんだか縄文時代人が、とても親しみやすく思えてきました。

お土産にポスターに、大活躍する国宝土偶

ミュージアムショップでは、国宝土偶の実物大写真(2枚セット410円で購入)、絵葉書、置物、クリアファイルなどありとあらゆるグッズが販売されています。

こんなところにもガチャ(300円)。

よく見ると、土偶も土器も埴輪も一緒くたに並んでいます。まぁ皆、土製品なのですが、受験生は区別しようね。

人生初ガチャ!

仮面の女神をゲットしました。

トイレに行くと、土偶2体がポスターにたくさん採用されていました。

手をつないで「花いちもんめ」をしているようで、とても可愛いなと思いました。アイディアの勝利です。

こんな愛らしい国宝の土偶たちに、皆さんもぜひ会いに来てくださいね。ちなみに上の写真は、諏訪大社・上社前宮近くで見た、茅野市のマンホールです。

日本遺産 星降る中部高地の縄文世界

この尖石を含め、長野県には縄文の遺跡がたくさんあります(下は考古館の模型)。

この後、8月2日にHISバスツアーで軽井沢から帰る途中に立ち寄った和田宿ステーションも、縄文時代では有名な黒曜石の名産地「和田峠」の近くでした。

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八ヶ岳を中心とした尖石や和田峠など中部高地は、「星降る中部高地の縄文世界」として日本遺産に認定されています。

縄文世界の遺跡をめぐる専用御朱印帳もありました。

それにしても先程調べたら、日本遺産は現在104箇所。私の市も認定されています。

町おこしや地域の歴史・文化の再発見に役立つといいですね!

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