岡山を代表する観光地・岡山後楽園  3月は梅林がお勧め! 石と水が織りなす絶景も

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2023年3月5日(日)、岡山の旅2日目は、岡山後楽園からスタートしました。

芝焼き後の岡山後楽園 全景を見るなら唯心山

岡山後楽園は、岡山藩主池田剛政によって造営され、金沢兼六園・水戸偕楽園とともに、日本三名園と称される広大な大名庭園です。

2月上旬に芝焼きが行われ、訪れた時は芝の茶色が印象的でした。

広大な園内を見渡すには、綱政の子・継政によって築かれた高さ6mの築山・唯心山(ゆいしんざん)からの眺めがお勧め。

田園風景を好んだ綱政のため、当初は田畑が多かったようですが、後に経費削減のため、芝生が植えられて現在のような姿になったそう。藩主もまじめに政務に取り組むと、かなりストレスがたまります。リフレッシュできる庭園は、不可欠だったのですね。

なお、茶畑やハスの植えられた井田(せいでん)は残っており、茶畑はこの日も美しい緑を見せてくれました。

この時期はやはり梅林!

3月上旬と言えば、梅の季節。昨日訪れた総社市の備中国分寺でも、梅林がとても美しかったのですが

備中国分寺とこうもり塚古墳  総社市で古代吉備の面影を見た

2023年3月20日

岡山後楽園でも

梅がかなり咲いていました。白梅はもちろん、紅梅も備中国分寺よりも開花状況は良かったです。

昨日は見られなかったしだれ梅も。

梅林の間から、岡山城天守閣も見えました。

控えめに咲いている水仙も素敵でした。

ユニークな流店と大立石

この庭園で、珍しいと思った建物が「流店(りゅうてん)」。

中央に水路が通り、そこに美しい石が配されて、とても涼しげ。藩主が庭巡りの途中に立ち寄り、ここで休憩したそうです。

私なら絶対、素足になって水に足をつけていると思うのだけれど(足湯状態)、藩主はそんな行儀の悪いことはしないようです。

もう一つユニークだなと思ったのが、園の北部にある「花葉(かよう)の池」にある大立石(おおだていし)。

池田綱政が運ばせた庭石で、花崗岩を90数個に割って運び、元の形に復元させたもの。

昨日訪れた総社市の岩屋寺跡周辺には、巨岩奇岩がたくさんありましたが、それらも花崗岩でした。

鬼ノ城北西の山岳寺院・岩屋寺跡  鬼の差し上げ岩など、巨岩がいっぱい!

2023年3月19日

この大立石は、どこから運ばれてきたのかな?

見る角度によっては、まるでゴリラのように見えたりもして、なかなかユニークな石だなと思いました。歴代藩主は、そんなイメージは沸かなかったのかな?

池で見つけた面白いもの

大立石の他にも、園内の池には面白いものがありました。

まず、園の中心にある「沢の池」。島があっていい雰囲気なのですが

島の1つ、御野島(みのしま)にある釣殿(つりどの)の屋根の装飾は何かな? 鳳凰でも火の鳥でもなさそうだし……、鶏?

こちらは園内に点在する亭舎の中でも、池田綱政が最も好んで利用したという廉池軒(れんちけん)。

その前の庭に架かるこの橋は、まるで平均台のよう。私が一番苦手とする橋です。

装飾用の橋だと思うのですが、歴代藩主で渡った人もいるのかな?

延養亭だけでも十分美しい

園内で一番重要な建物が、正門のすぐ近くにある延養亭(えんようてい)。

藩主の居間として建てられたものだそう。

この屋敷周辺の庭園だけでも、かなり風情があっていい感じなのです。

この日は非公開だった延養亭ですが、初夏と秋には一般公開されるそうです。その時には、歴代藩主が眺めた景色が、そのまま眼前に展開することでしょう。時期が合えば、ぜひ訪れてみたいなと思いました。

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