2023年4月20日(木)、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車が営業運転開始! 偶然この日にトロッコ列車に乗ることができました。
トロッコ列車では、できれば車窓右手に座ってください。いい写真が撮れると思います。
残雪残る尾の沼谷 連続する滝がすごい!
柳橋駅を出発すると、うなづき湖(宇奈月ダムのダム湖)の対岸(車窓右手)に、すごい滝があるのを見つけました。
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滝がいくつも階段状になっています。
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残雪もありそうです。
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よく見ると、滝の横に公園らしきものがあります。ここは黒部川の支流・尾沼谷川(おのぬまだにがわ)。
江戸時代後期、黒部川と布施川に挟まれた台地「十二貫野」で米作りをしたいという人々の願いにこたえ、土木技術者(村役人の子として誕生)椎名道三が約24kmにわたる十二貫野用水を建設しました。その取水口の1つが、この滝にあるのだとか。
崖伝いに用水路を造り、サイフォンの原理で低い土地から高い土地に水を流すなど、高い技術が用いられたそうです。
猿専用の吊り橋と仏石
さらに進むと、黒部川に何本もの橋が掛けられていました(車窓右手)。
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その中でもこの橋(下)は
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猿専用の吊り橋です。そのため手すりがありません(危)。
食料が不足した猿が下流の人里に現れるのを防ぐため、餌を求めて対岸へも移動できるようにしたのだとか。
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こちらの橋も相当怖そうですが、人間が渡るのかな?
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さらに進むと、ほんの一瞬、赤い頭巾をかぶった石が車窓右手に見えました。
仏石と呼ばれている石で、かつては入山者が道中の安全を祈願したとか。あまり足場がよくなさそうだけど、誰が頭巾をかぶせたのかな。
黒薙駅と後曳橋
トロッコ列車は森石駅で列車の交換(列車がすれ違うこと)があり
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さらに進んで黒薙(くろなぎ)駅に到着しました。
本来ならこの駅で降りることができ、
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宇奈月温泉の源泉地でもある黒薙温泉(トロッコ列車でしか行けない秘湯)にも行けるはずなのですが(徒歩約20分)、
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あいにく黒薙温泉の2023年の営業開始は5月1日からだったので、この日は黒薙駅で降りることはできませんでした。ホームの見通しが悪いため駅員さんが常に配置されていますが、乗車券の販売業務は行っていないそうです。
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駅を過ぎると車窓右側に見えてくるこの水色の橋は、「後曳橋(あとびきばし)」と呼ばれる高さ60m、長さ64mの橋。
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V字谷が続く黒部峡谷(渓谷よりもさらに崖が高く谷が険しい)の中でも最も険しい谷に架かっている橋で
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かつて山に入る人があまりの谷の深さに後ろに引き下がったことから、「後曳」と呼ばれるようになったと伝えられています。確かに深い谷でした!
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「跡曳(あとびき)水路橋」という、1927(昭和2)年に柳河原発電所に水を送る施設(土木学会 選奨土木遺産)もとても美しい橋で、当時の土木技術の高さがよくわかりました。
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