立山黒部アルペンルート体験記9 大観峰駅から黒部湖へ 雪山の絶景と乗り物の面白さを堪能 

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2023年4月22日(土)、立山黒部アルペンルートの中間点・室堂(むろどう)から長野方面へと向かった私たちは、立山トンネルトロリーバスで大観峰(だいかんぼう)駅へ到着しました。

立山黒部アルペンルート体験記8 みくりが池温泉から大観峰駅へ 日本で唯一のトロリーバスで走り抜けた破砕帯と幻の駅

2023年5月23日

大観峰駅屋上展望台からの眺めが素晴らしい!

標高2,316mの大観峰駅は、立山トンネルトロリーバスと立山ロープウェイの乗換駅で、断崖絶壁に建っています。

駅の外に出ることはできませんが、頑張って階段を上った先の

屋上展望台からの眺めは素晴らしいものでした。

立山黒部アルペンルートの中でも、多分最高の絶景ではないでしょうか。

眼下に広がるエメラルドグリーンの湖は黒部湖。

黒部ダムもあのあたりかな? 今回初めて知ったのですが、立山連峰は黒部川を境にして西岸の立山連峰と、東岸の後立山(うしろたてやま)連峰に分かれています。私たちは立山連峰をトンネルで潜り抜け(昔の人が知ったらとても驚くでしょう)

今まで見ることのなかった、後立山連峰の山々を見ているのです。左の高い山が赤沢岳(標高2,678m)、右のそれより少し高い山が、鉢ノ木岳(標高2,821m)かな?

後ろを振り返ると、越えてきた立山連峰。あの峰は雄山かな?

美しい山々だけでなく、駅のすぐそばの岩場に生息するイワツバメを見ることもできました。

昨夜、みくりが池温泉で雷鳥に関する講演を聞いたのですが、その中でイワツバメの話も、講師の戸塚学先生から初めて知ったのです。あの講演を聞いていなかったら、きっと何の鳥なのかわからなかったことでしょう。

立山黒部アルペンルート体験記6 みくりが池温泉で生まれて初めて見た雷鳥! 雷鳥についての講演も

2023年5月21日

立山ロープウェイは日本最長のワンスパンロープウェイ

屋上展望台からは、この後に乗る立山ロープウェイの姿も見ることができました。

立山ロープウェイは、途中に支柱が1本もないワンスパンロープウェイというタイプ。

この辺りの谷が雪崩の発生しやすい地点らしく、支柱が雪崩に飲み込まれることのないように、敢えて支柱のないタイプにしたそうです。

こちらが大観峰駅のロープウェイ乗り場。何とかロープウェイでは、窓際に立つことができました。

やはり支柱がないので、

窓からの眺めがとてもいい!

標高2,316mの大観峰駅から、標高1,828mの黒部平(くろべだいら)駅まで、一気に下ります。ワンスパンロープウェイとしては日本最長の、1,700mを7分間で移動する空の旅。7分間があっという間でした。

全線地下式の黒部ケーブルカーで黒部湖へ

平地に建つ黒部平駅は、ケーブルカーの駅としても、鉄のレールの上を走る乗り物の駅としても、日本一高い場所にある駅。

平坦な場所に建っているため、大観峰駅と違って外に出ることができました。黒部平庭園と呼ばれる場所にふさわしく、ここでも絶景が待っています。

立山ロープウェイの大観峰駅も見ることができました!(写真中央です)

土産物屋もあって誘惑にかられましたが(「黒」部だから、なんでもブラック?)、富山おみやげポイントはもう使い切ってしまったので(ここは富山県です)

ここは先を急いで黒部ケーブルカー乗り場へ。

これも初めて知ったのですが、黒部ケーブルカーは、日本で唯一の全線地下式ケーブルカー。

立山トンネルトロリーバスと違って、破砕帯があるわけでも、廃駅の出入り口があるわけでもありません。

自然保護と雪害防止のために、全線地下式になっているのだとか。

トンネルの中間地点では、2代のケーブルカーがすれ違います。

標高1,828mの黒部平から、標高1,455mの黒部湖駅まで5分で走り、地下の黒部湖駅(風もあってとても寒かったです)のトンネルを抜けると

美しい黒部湖が目の前に! 扇沢へ向かう最後の乗り物・関電トンネル電気バスの黒部ダム駅へは、徒歩で600mの移動です。憧れの黒部ダムも、次回ご紹介しましょう。どうかお楽しみに。

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