珠洲市から輪島市への移動は難しい
2023年10月26日(木)、北陸奥能登バスの珠洲特急線で珠洲(すず)市(終点のすずなり館前下車)へ向かい、すずなり館前から、前日に予約していたスズ交通のタクシーで、珠洲岬と禄剛崎(ろっこうさき)の2時間観光コースを堪能しました。
この後私たちは輪島市のホテルに移動する必要があるのですが、困ったことに、珠洲から輪島まで、乗り換えなしで行ける路線バスはありませんでした。輪島市は同じ石川県で、すぐ隣の自治体なのに、金沢に行く特急バスはあっても、輪島に行くバスはありません。旅行日程を考える時、ここが最大のネックでした。
YouTubeなどで奥能登方面の旅行先を調べてみると、ほとんどの方がレンタカーを借りて、奥能登をドライブしています。車を運転しない私たちには、奥能登旅行は難しいのかなと、挫折しかけたことも。
しかし根気よくネットで調べてみると、乗り換え(しかも長い待ち時間)を我慢すれば、移動できる方法があることを発見!
まず16:33すずなり館前発の、「珠洲市コミュニティバス 大谷飯田ルート 町野行」に乗り、バス停「下時国(しもときくに)」で17:23下車(珠洲市コミュニティバスは、土日と年末年始は運休です!)。
「下時国」から16:31発の北鉄奥能登バスに乗れば、
19:04に輪島駅に到着する予定です。果たしてバスが、時間通りに来てくれるのか。そして1時間以上もあるバス停「下時国」での待ち時間をどう過ごすか(多分バス停近辺には、トイレ含めて何もない雰囲気)というのが不安材料ですが、他に移動手段もなさそうなので、このコースに決めました。
珠洲の人は、輪島まで行くときには(特にすずバスが運休しているとき)どうしているのかな? 皆、家族か知り合いの誰かが運転する車に乗っていくのかな?
誰でも無料で乗れる「すずバス」のありがたさ
「道の駅すずなり」にある特産物販売所・すずなり館の前はバスターミナルになっています。
この時期はちょうど「奥能登国際芸術祭2023」期間中で(芸術祭の様子については、こちらをご覧ください)、
芸術祭の会場を巡る「すずアートバス」も、すずなり館前から各コース発着しています。
私たちの乗るコミュニティバス・「すずバス」も、ほぼ時間通りに来てくれました。ありがたいことに無料です!
バスには地元の高校生もたくさん乗っていて、皆、とても礼儀正しかったのが印象的でした。
すずなり館がある、七尾湾に面した内浦(うちうら)地区から、バスは山を越えて、日本海を望む外浦(そとうら)地区へと向かいます。
珠洲市ってとても面積が広いことに、いまさらながら気が付きました。風光明媚な場所だけれど、鉄道が走っていない珠洲市にとっては、「市民の足の確保」が重要問題の1つのはず。
私たちも何度か、旅行先でコミュニティバスに乗ったことはありましたが、無料のバスは初めてです。無料化になった経緯については、こちらをご覧くださいね。
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