八戸港の風景を見ながら、蕪嶋神社へ
2023年11月4日(土)、JRバスおいらせ22号で十和田湖を出発し、八戸(はちのへ)漁港の近くにある「尾崎商店 魚まる食堂」で美味しいひらめ漬丼を頂いた私たち。
次の目的地は、パワースポットとして知られる八戸市の観光名所・蕪嶋(かぶしま)神社です。
「尾崎商店 魚まる食堂」から徒歩で移動したのですが(所要時間は約1時間)、食後のいい運動になりました。
日本に13しかない「特定第3種漁港」(漁船が全国から集まり、水産業の振興上特に重要な漁港)の1つ、八戸漁港はとても広く、
漁業に関係のある企業があったり(写真は魚群探知機やソナーなどを扱う古野電気の東北支店)
漁港らしい面白い看板もあったのですが、漁港だけではない八戸港の姿も見ることができました。
八戸鉱山の輸送設備。八戸は漁港だけでなく、露天掘の鉱山で国内有数の石灰石鉱山がある場所だと知りました。
鉱山から港の貯蔵庫まで地下コンベアで運ばれ(地図で見るとすごく長い距離!)、船で各地に運ばれます。
八戸鉱山輸送設備の対岸に、第一魚市場があり、そのすぐ近くが、目指す蕪嶋神社でした。
ウミネコの名所蕪嶋神社
蕪嶋神社のある「蕪島(地形の時は「島」の文字)」は、元々島だったそうですが、1942(昭和17)年に海軍により埋め立てられ、本土と陸続きになったそう。
神社に行くまで、あちこちにこんな看板がありました。
ここはウミネコの繁殖地として、国の天然記念物に指定されているのだとか。残念ながら、ウミネコが見られるのは2月下旬~8月ごろ。11月にはカモメが飛んでいました。
鳥居も神社もとてもきれいだなと思っていたら、2015年11月5日未明の火災で全焼。2020年に再建されたばかりのようでした。再建にはかなりご苦労があったようですが、美しい姿で蘇ってよかったですね。
賽銭箱の紋は、ウミネコかな?
その横には、蕪のブロンズ像が! 私たちは知らなかったのですが、島の廻りを3周してから、境内のカブやヒョウタンを触るといいそうです。
祭神は、絶世の美女とされる水の女神・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)。神仏習合の時代には、弁財天と同一視されました。歴代八戸藩主の信仰も篤く、世継ぎを授けてもらったこともあったとか。
家内安全や商売繁盛のご利益はもちろん、蕪と株の読みが同じなので、株価と人望の「かぶ」が上がるご利益があると言われているそうです。
運開きめぐりで、色々なオブジェや記念碑に出会う
下の看板に気づくのが少し遅かったけれど(先に参拝してしまいました!)
遅まきながら私たちも「運開きめぐり」に挑戦!
この辺りは、ウミネコの繁殖地かな? ウミネコは漁場を知らせてくれる鳥であり、弁天様の使いとして大切にされてきたとか。
港がよく見えるし、景色もいいのですが、それ以上に驚いたのが、オブジェの多さ。
弁財天はじめ、七福神もいるし
イルカもいます。
1945(昭和20)年8月9日、八戸港で米軍用機の空襲により沈没した「海防艦稲木」の記念碑(館長以下乗員29名が戦死)や
NHKの朝ドラ『花子とアン』に登場した、仲間由紀恵さん演じる「蓮(れん)さま」のモデル・大正~昭和の女流歌人柳原白蓮(びゃくれん)が詠んだ歌碑もありました。「大神(おおかみ)のみ使いかこれうみねこの 姿のあまりうつくしければ」と刻まれています。
ウミネコが多いと糞のトラブルも多いと言われていますが、神の使いのウミネコが空を飛ぶ姿も見てみたいと思いました。
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