ハイキング初心者にも上りやすい平戸城
2024年2月24日(土)、初めて平戸を訪れた私たちは、最初の観光地・平戸オランダ商館を見学し、
続いて平戸城を訪れました。日本城郭協会により、「日本100名城」にも選ばれています。
平戸オランダ商館から、よく見えました。対岸だし、丘の上にあるから遠いかなと思っていたのですが
徒歩20分ほどで行くことができました。でも近いとはいえ、やはり丘の上にある城。石段を上っていくしかありません。
この鳥居は、城山にある亀岡神社の鳥居です。平戸藩主・松浦(まつら)氏の祖や歴代当主などを祀っていますが、今回は時間の都合で神社は割愛。
2023年10月9日(祝)にNHKで放映された、「あなたも絶対行きたくなる!日本最強の城」の「秋のハイキングにお勧めの城(初級編)」として、平戸城は紹介されていました。確かにほかの山城に比べれば、はるかに上りやすいです。
そして、まだ城の門をくぐってもいないのに、早くも港を見下ろす絶景!
更に歩くと、石垣や白壁が見えてきました。
北虎口(こぐち)門かな?
天守閣は、1962(昭和37)年に建てられた模擬天守。入場料は、大人1人520円でした。
平戸城の歴史が楽しく学べる!
模擬天守の内部は、「平戸城 歴史体験アミュージアム」となっていました。AMUSEMENT×MUSEUMというわけです。
最近完成した「平成最後の城」尼崎城(兵庫県)や、2年前にリニューアルオープンした岡山城と似ているなと思ったら
平戸城も、2021年4月にリニューアルオープンしていたのでした。
迫力ある美しい映像で、平戸城の歴史がよくわかります。当初の平戸城は、すごい城だったのですね!
城全体の敷地面積も広そうです。
日本の歴史に、平戸がどのように関わっていたのかがわかる
ヒストリー絵巻も圧巻!
台湾の国民的ヒーローで、日本でも近松門左衛門の『国性爺合戦(こくせんやかっせん)』の主人公として知られる鄭成功(ていせいこう 中央の人物)は平戸出身。
父は中国人(密)貿易商で、母は平戸藩士の娘でした。
江戸時代後期の世相がわかる随筆集『甲子夜話』(かっしやわ)の作者は、隠居した平戸藩第9代藩主・松浦清(静山)。好奇心旺盛な人物で、亡くなるまで20年間も随筆を書き続けていました。頭が下がります。
そして彼の孫が、明治天皇の生母(中山慶子)だったのです。知らなかった!
映像だけではなく、貴重な展示品もあり
遊んで学べるコーナーもあって、子供も楽しめそうだなと思いました。
天守閣からの絶景は素晴らしい
そして天守閣最上階からの眺めは、本当に素晴らしいものでした。
今回の3泊4日の旅行は、かなり天気が悪かったのですが、この日の午前中だけ(?)は、かなりいい天気。
港の様子がよく見えます。
目の前の島は、古くから弁財天が祀られている無人島の黒子島。
崖の上の櫓は、見奏櫓(けんそうやぐら)かな? 遠くには、平戸大橋も見えました。
それにしても、見れば見るほどいい景色。「海に浮かぶ城」と呼ばれるのもよくわかります。天守閣から見たこの絶景は、平戸城を築いた平戸藩初代藩主・松浦鎮信(まつらしげのぶ)の見た景色と、あまり変わっていないかもしれませんね。
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