安宅公園の入口に立つ、弁慶の石像
2024年9月29日(日)、初めて小松市を訪れた私たちは、金沢カレーの老舗・「カレーの市民アルバ」の小松駅店や、「こまつの杜(もり)」(休館日だった!)を訪れた後
小松駅西口から、謡曲『安宅』や歌舞伎『勧進帳』の舞台として有名な、安宅関(あたかのせき)跡に向けて、徒歩で出発しました。
こまつ曳山交流館みよっさや、浮柳新橋などを通りながら、片道1時間ほどの距離でしたが
何とか安宅公園に到着!
なかなか広い公園です。
公園の入口には、弁慶の石像。怪力無双の弁慶のイメージに、ぴったりでした。
安宅住吉神社で難関突破を祈ろう
広い公園ですが、
まずは安宅住吉神社に参拝することにしました。
この神社は、北陸道や安宅の港を通る人が必ず参拝した神社で、道先案内や交通安全などの他、源義経一行が、安宅関を突破できたことに因み、難関突破のご利益もあるのだとか。でも受験とか宝くじとか、差し迫った難関突破の困りごとは、今の私たちにはありません。ある意味幸せなのかな。でも旅の無事は、しっかり祈りました(大事なことです!)
せっかく参拝したのだから、御朱印を頂きたかったのですが、時刻は既に17:00を過ぎており、境内に人影はありません。
御朱印帳をもらえそうな窓口も見当たらず、御朱印を頂くことはできませんでした。
勧進帳を読む弁慶の像がありました! さすが本場。
この「神亀石」の前を何気なく通り過ぎたのですが、亀の背を「左右左」と三回撫でて神前に祈りを捧げると、延命長寿と末広がりの幸福を招くと語り継がれている縁起の良い石なのだとか。石の前の立て札を、よく読めばよかったですね。またまたリサーチ不足!
弁慶・富樫・義経の銅像に会えた!
神社の境内を進んでいくと、関所の入口のような門がありました。安宅関跡らしい、安宅公園の入口です。
ここから外に出ていくと、出迎えてくれたのは
弁慶・富樫・義経の銅像。義経主従の逃避行を題材にしたテレビ番組などでは、必ず紹介される銅像ではないでしょうか。
元々は、勧進帳をアドリブで堂々と読んだり、義経が見破られそうになると(涙を呑んで)ぼこぼこに義経を殴ったりして疑いを晴らそうとした弁慶の智略と勇気、そして義経一行と確信しつつも、弁慶の心情を思って彼らを見逃した富樫の仁義をたたえ、1940(昭和15)年に、弁慶と富樫の銅像が建てられたのです。その後、1995(平成7)年に義経像も加わり、3人で「智仁勇」を表しているのだとか(「天地人の見得」のシーン)。
公園内には、「勧進帳ものがたり館」という施設もあって、歌舞伎の人気演目『勧進帳』についてもっと詳しく知ることができるのですが(私は見たことがありません)、こちらも17:00まででした。4年前にリニューアルオープンした施設らしく、なかなか面白そうだったのでちょっと残念。
17:00を過ぎると御朱印をもらえなかったり、「勧進帳ものがたり館」も終わっていたりするのですが、良かったこともありました。それはまた次回ご紹介します。どうかお楽しみに。
コメントを残す