秋色北京 万里の長城(八達嶺長城)へは、877路直達バスで行こう! 驚きの安さの秘密とは

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万里の長城もいろいろ 安さを取るか、快適性を取るか

11月4日(土)、北京2日目の午前中は、万里の長城見学です。

実は旅行前、現地ツアーを利用して、混雑が激しいという八達嶺長城ではなく、その東の緑豊かな山あいにあるという慕田峪長城に行こうと思っていました。

慕田峪長城は、トリップアドバイザー2016年の北京観光地No.1にも選ばれているということで、期待していたのです。

ところがネットで探してみると、貸し切りチャーターのツアー(午前か午後、どちらか選べて5時間程度)はあったのですが、値段が少々高いのです。

1人750元で、ざっくり考えて13,500円。

「それは絶対高い!現地の公共交通を利用して行こう!」と、娘が大反対しました。

彼女は学生時代、中国人の友達に連れられて、ほとんどただ同然で観光できたようなので、この値段には納得いかない様子。

北京に友達がいない私達ですが、それでも高い現地ツアーはやめて、現地の人たちと同じように、公共交通で行ってみることにしました。

一番公共交通で行きやすいのは、やはり八達嶺長城らしく、目的地はそこに決定。

万里の長城(八達嶺長城)行きのバス乗り場を探せ!

『地球の歩き方北京2017~18』によると、一番簡単なのは、八達嶺長城へバスで行くことだと書かれています。

まずは地下鉄2号線で「積水潭」駅へ移動。

この近くに、ノンストップで八達嶺長城へ向かう877路直達の乗り場があるというのです。

A出口を出て東へ向かうと間もなく道路沿いにバスターミナルが見えてきたけれど、これではなさそう。

思っていた以上の距離を歩いていると、不安な観光客を元気づけるように、路面に案内が書いてあります。

他の番号のバス乗り場を過ぎてなおも進むと、何やら城門が見えてきました。

これがバス停の近くにある徳勝門箭楼で、旧城壁の北西に位置する北京城の九城門の1つ(内部は博物館)。

この門に沿ってロータリーがあり、それを進んでいくと、やっとバス停に到着です。

よく見ると、近くには明十三陵行きのバス乗り場もあり、同じ方向なら一緒にセットで回ればよかったと思うのですが、今回はもう致し方ありません(また次回の楽しみに取っておきます)。

安いバスには理由がある?

さて、八達嶺頂上までのバス料金は1人片道6元、日本円だと110円もしないでしょう。

実は北京の地下鉄の一番安い区間は3元(50円くらい)、バスは2元(約36円)、タクシーでも初乗り3km未満13元(230円位)と、とても交通費は安く設定されているのです。

しかも交通カード(一卡通)が使えてとても便利!

バスの内部は、新幹線内部のように通路を挟んで3人席と2人席が並んでいました(63人乗りの観光バスタイプ)。

座席はかなり狭く、ひじ掛けもシートベルトもありません。

お客が満席になるまで乗ったら出発です。

周囲はすべて中国人観光客。

走り出して間もなく、男性添乗員さんが大声でガイドを始めるのですが、もちろん中国語なので全然わかりません。

ただ、周囲の中国人観光客の反応(というかテンション)がめちゃくちゃ高い!

合いの手を入れたり、拍手したりととにかくにぎやかなのです。

ノリのいいお客さんに気を良くしたのか、添乗員さんもいい調子でどんどんしゃべり続けます。

かなり長いガイドがやっと終わったと思ったら、今度は周囲の乗客同士が派手におしゃべり。

バスの中で寝ようと思っていたわけではないけれど、かなり圧倒されました。

だんだん、物静かな中国人っていないんだろうかと考えてしまいました。

昔からこんな感じだったのかな?

空海さんはすぐ適応しそうだけれど、橘逸勢くんとか阿倍仲麻呂さんなんて、慣れるのに時間かかったかも。

車窓からの眺めは最高

八達嶺が近づいてくると、バスの車窓からもその雄大な姿を見ることができました。

すごい山の上まで、稜線を利用して城壁が建設されています。

この建設にかけるエネルギーがすごい!

一体何人の人が、何年かけてこれだけのものを造り上げたのでしょう。

さすが中国、何でも桁外れだなとつくづく感じました。

とてもいい天気なので、長城が青空にくっきり映えて、登る前からもう大感激です。

行きは大体1時間半ほどでした。

帰りのバスで、渋滞に巻き込まれる

八達嶺長城からの帰りも、877路直達バスを利用しました。

行きはもうすでにバスが停まっていましたが、帰りはバス停に来るのを並んで待っていました。

並んだのはたいした時間ではなかったのですが、渋滞に巻き込まれたのは予想外。

帰りのバスもシートベルトがなく、渋滞で「一体道路状況はどうなっているんだろう?」と気になった乗客が、何人か座席から立ち上がり、じっと前方を見つめているというのは、日本ではあまりお目にかからない光景でしょう。

高速道路では比較的スムーズでしたが、北京の中心部に入るとまたまた渋滞。

土曜日の正午すぎだったのですが、混雑する時間帯だったのかな?

とにかくこのバスを含めクラクションがやたら鳴り響き、一瞬ここは、スリランカの道路ではないかと思ってしまいました。

渋滞を我先に抜けたいという気持ちはわかるのですが、事故がなくて何よりです。

結局帰りは、2時間ほどかかってしまいました。

行きも帰りもバスはノンストップなので、トイレ休憩はありません。ご注意ください。

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