2022年9月17日(土)、初めて群馬県の草津温泉に1泊することができました。
湯畑をデザインしたのは岡本太郎
草津温泉のシンボルと言えば、なんといっても湯畑(ゆばたけ)でしょう。
今まで行った温泉の中で、このような施設は見たことがありません。湯けむりと硫黄のにおいにも圧倒されます。
一説には「臭水(くそうず)」から「草津」の地名になったとも言われるくらい。
江戸時代からこの場所には豊富な源泉が湧き、高温すぎる源泉を水を加えることなく冷ます目的と、湯の花(温泉成分が沈殿したもので、入浴剤として昔から販売された)採取の目的で、湯樋(ゆどい)が設置されていました。
現在の湯畑は、1975年に草津に宿泊した芸術家・岡本太郎が当時の町長に頼まれ、デザインしたものなのだとか。
デザイン的にもなかなか面白い施設ですね。
ここが温泉の湧き出る場所。
四角い木の枠は、8代将軍・徳川吉宗に献上するお湯をくみ上げた場所だそうです。
55.7℃の源泉は湯樋を通る間に冷却され
最後に湯滝へ。この湯樋から流れるお湯のみが温泉宿に配湯され、美しいエメラルドグリーンの池のお湯は捨てられるそうです。ちょっともったいない!
コロナ禍の現在では、草津温泉の強酸性のお湯(pH2.0程度)に殺菌作用があるとして、「手洗乃湯」もできていました。
さすが「恋の病以外は何でも効く」という草津の湯だなと感心しました。
あの人も草津に来ていた! 草津温泉を訪れた有名人の数々
湯畑の周囲には、草津温泉を訪れた有名人の名前がずらり。「草津に歩みし百人」だそうです。
全部見たわけではないのですが、有名な芸術家など文化人や
総理経験者などがずらり。生前熾烈な権力闘争を繰り広げたライバルたちも、ここでは仲良く並んでいます。
歴史上の人物たちの名前もありました。関ケ原の戦いで自刃した大谷刑部(吉継)さまも来ていたとは。でも彼の病が治ったとは思えない。
さらに進むと、源頼朝とか日本武尊など、本当に来たのかな?という人たちまで。
そして私たちは見逃したのですが、映画『テルマエ・ロマエⅡ』で草津温泉がロケ地となった縁で、
あのルシウス・モデストゥスの名前も並んでいるのだとか! 101人目の有名人扱いですね。
場所は源泉の湧く上流部で、(日本武尊の右の)源頼朝と木曽義仲の間にあるそうです。見たかったな。
幻想的な夜のライトアップ
湯畑は夜のライトアップも美しいと聞いて、黄昏時にも行ってみました。
昼間とはまた雰囲気が違いますね。
このライトアップで私たちは十分満足して帰ったのですが
実はもっともっと妖艶で、幻想的なライトアップなのだと後で知りました。湯もみショーのチケットの写真にびっくり。
こんな紫色の照明は見なったけれど、まぁ黄昏時も美しかったし
この日は雨が降りそうだったし、夜は温泉に入ったら疲れて寝てしまうというパターンなので、黄昏時とは違うとわかっていても見物には行けなかったかもしれません。
ライトアップは24時までなので、もし機会があれば、黄昏時と夜の違いを比べてみてくださいね!
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