沖縄やハワイにも負けない美しいビーチがあった
2024年7月4日(木)、紀伊半島に位置する三重県熊野市、和歌山県の新宮市と串本町を訪れました。
JR紀勢本線を走る特急・南紀1号は、三重県の尾鷲(おわせ)駅を過ぎると海岸を走ります。
美しい海が見えると、紀伊半島に来たな!と気分も盛り上がります。それにしても、この砂浜の美しいこと!
海は青く、砂はどこまでも白く、平日のためか誰もいません。沖縄やハワイの海にも負けていない、この美しいビーチはどこなんだろう?
あくまでも推測ですが、熊野市の新鹿(あたしか)海水浴場のような気がします。環境庁「快水浴場100選」に選ばれた、新鹿湾に広がる波穏やかなビーチで、青く透き通った遠浅の海と白い砂浜が人気を呼んで、シーズンになると多くの人で賑わうのだとか。
この日はまだ海開きしてなかったのかな? 誰もいない美しい海で、こっそり泳いでみたかったです。
炎天下に負けるな! 青い空と青い海に吠える獅子岩の雄姿
11:14に熊野市駅に到着した後は、最初の目的地・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の墓があるという花の窟(いわや)神社まで歩くことにしたのですが
徒歩で20分ほどかかります。普通に歩ける距離なのですが、この日は異常に暑く、日差しが痛いくらいなのです。特急列車の快適な気温に2時間慣れきってしまったので、この炎天下は超過酷。
おまけにあまり日影がない! 駅を出て1分も経たずに、日傘のお世話になることに。でも日傘をさしていても、道路が暑いので、下から熱気が襲ってきます。徒歩移動に決めたことを、後悔しました。
でも半分ほど歩いたところに、「獅子岩(巌)」と呼ばれる大きな岩があるのを発見。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する「熊野参詣道 伊勢路」の構成資産の1つとして登録されていました。
とても素敵な眺めですが、バスやタクシーで直接花の窟神社に行っていたら、一瞬で車窓を通り過ぎてしまったかもしれません。歩いたから、ゆっくり見物できる絶景。
どう見ても、吠えている獅子のように見える岩です。命名に異議なし! 青い空と青い海(これが熊野灘!)、そして白い砂浜に黒い岩山が生えて、とても素晴らしい絶景です。
高さは約25m。周囲は約210m。地盤の隆起や波の浸食で、このような奇岩ができたのだとか。
日本一の砂礫海岸・七里御浜
獅子岩のある砂浜は「七里御浜(みはま)」と呼ばれ、熊野市から三重県最南端の紀宝町(きほうちょう)まで約25kmも続く、日本で一番長い砂礫(されき)海岸。獅子岩は、七里御浜の北端に位置していました。
砂礫海岸というのは、粒の大きな砂(2mm以上)や小石によってできた海岸。2mm以下の小さな粒の砂が半分以上を占める場合は、砂浜海岸と呼ぶそうです。そして、日本一長い砂浜海岸が、教科書でもおなじみの、九十九里浜(千葉県)。
九十九里浜は知っていたけれど、七里御浜のことは、今回初めて知りました。まだまだ紀伊半島は、奥が深そうです。
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