お彼岸特集・あの人のお墓はどこ? 歴代大河ドラマ登場人物の墓巡り1

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前回は井伊直虎ら井伊家のお墓を紹介しましたが、歴代大河ドラマの登場人物は、一体どんなお墓に眠っているのでしょうか。

「おんな城主直虎」ゆかりの地を訪ねて4 龍潭寺・井伊直虎の墓詣り

2017年9月24日

昨年放映されたものから時間をさかのぼって、私が訪れたお墓を紹介しましょう。

2016年放映 真田丸

真田丸』の主人公である真田信繁(幸村)については、遺骨を納めた墓は存在せず、全国各地に供養墓や供養塔があるそうです。

兄の信之や信繁の娘たちの嫁ぎ先が建てたというのはわかるのですが、信繁を討ち取った越前松平家の家臣西尾仁左衛門宗次が建てた首塚や、密かに落ち延びて天寿を全うしたと言われる薩摩で建てられた墓など、ユニークなものもあるそうです。

訪れたのは、大坂夏の陣の後、白牟(はくむ)和尚が信繁・大助父子の菩提を弔うため、大坂に創建した寺院の心眼寺(大阪市天王寺区)に、2014年建立された墓です。

向かいにある私立明星高校と同様、真田丸の中心部ではなかったかと言われている場所でもあります。

一方、主人公に負けない人気だった真田パパこと真田昌幸の墓は3箇所。

信之が建てたものと、上田に建てられたものと、配流先であった和歌山県九度山にある墓です。

九度山の墓は、善名称院(通称真田庵)にあります。

ここで失意のうちに亡くなった昌幸は、怒った顔の霊として、この寺にたびたび出没(下の写真が墓)。

寺を創建した大安上人は、昌幸の霊をこの地の大権現の神様にして祀ったところ、穏やかな顔になった昌幸が現れ、そして祀ってもらったお礼にこの地を守ると約束しました。

それがこの真田地主大権現です。

2015年放映 花燃ゆ

花燃ゆ』の主人公は、吉田松陰の妹である杉文(のちの楫取美和子ですが、山口県防府の大楽寺にある楫取素彦(かとりもとひこ)夫妻の墓には、まだ行ったことがありません。

兄の吉田松陰の墓の1つは、東京都世田谷区の松陰神社にあります(埋葬されたのはここ)。

松陰の門下生で、文の最初の夫だった久坂玄瑞の墓は、清水寺の近くにある京都霊山(りょうぜん)護国神社(京都市東山区)にあります。

ここには高杉晋作の墓もありますが、晋作の墓として有名なのは、山口県下関市吉田の東行(とうぎょう)庵の方でしょう。


2014年放映 軍師官兵衛

福岡藩の藩祖となった黒田官兵衛は、息子の長政、妻の光(てる)らと共に、福岡市博多区の祟福寺(そうふくじ)に立派な墓があります(他にも京都や高野山にあり)

墓石が赤いのと、墓石上部のデザインは、官兵衛が愛用したという「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」(別名「如水の赤合子」)にちなんだものでしょうか。

光の墓です。

長政の墓です。父子でも官兵衛とはずいぶん違うなと思いました。

2013年放映 八重の桜

幕末の会津藩出身で、鉄砲の名手だった山本八重が主人公でした。

後に同支社を設立する新島襄と結婚しますが、最初は会津で川崎尚之助と結婚していました。

川崎尚之助の墓はどこにあるかわからないのですが、新島襄と八重の墓は、同志社墓地(京都市左京区)にありました。

これも夫婦隣同士並んでいるのですが、それぞれ墓石のデザインが違っていて、個性を尊重しあっているようにも思えました。

訪れたのは2012年の夏で、ちょうど前の日大雨が降り、哲学の道の若王子神社境内から山を登る墓地への道(徒歩25分)は、あまり道がよくなくて、とても歩きにくかったです。

この歩きにくい山道を、八重さんは着物姿で往復し、夫の墓詣りなどをしていたというのですから、やはり只者ではありません。

ハンサムウーマン、恐るべし。

なお、京都の黒谷さん(金戒光明寺)には、会津藩殉難者墓地があり、八重の弟である山本三郎など、幕末の動乱で亡くなった会津藩の人々が祀られています。

2012年放映 平清盛

これだけ有名な人物なのに、お墓の場所が特定できません。

彼が整備した大輪田泊(神戸市)を日宋貿易の拠点とするため、港を風雨から守るために建設した人工島・経ヶ島(古代のポートアイランド!)に遺骨を納めたという説。

また、明石海峡を望む景勝の地・播磨国山田の法華堂(神戸市垂水区)に遺骨を納めたという説もあります。

大正時代まで清盛の墓と伝えられていた「清盛塚」(神戸市兵庫区)も、大正時代の道路拡幅工事に伴う移転の際の調査により、墳墓でないことが確認されました。

でも神戸の人々は、清盛を身近に感じているようで(私も神戸人ではないですが、源氏と平家を比べたら、平家の方が好き)、清盛塚や清盛像はきれいに整備されているし、大河ドラマ放映の前年には、こんなキャラクターも見ることができました。

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