阿寒湖といえばマリモ! 定期遊覧船でマリモと絶景を見に行こう

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遊覧船の乗り場は2箇所

阿寒湖に限らず、湖に行けば船に乗りたくなってしまいます。

阿寒湖にもちゃんと遊覧船があり、「阿寒観光汽船」という会社が運営しています。遊覧船だけでなく、モーターボートでの遊覧コースもありました。

乗り場は2箇所あり、最初に訪れたのが今夜の宿ホテル阿寒湖荘のすぐ前にある「まりもの里桟橋」。こちらの乗り場が起点となります。

でも私たちは、商店街のすぐ近くにある「幸運の森桟橋」から乗船しました。

昼食を食べるため「幸運の森商店街」を歩いていたし、この後アイヌコタンに行く予定もあったのです。

今回の旅行は手持ちの現金が乏しかったのですが、切符売り場でクイックペイが使えて一安心! 料金は大人1人1,900円で、どちらの桟橋から乗っても同じです。「幸運の森桟橋」から乗るほうが、所要時間が10分ほど短そうでした。

桟橋にこんな掲示板。今朝の阿寒湖は寒かったようですね。今も日がかげると肌寒いです。

お土産のマリモはどこのマリモ?

待合室には、マリモソフトクリームなど、マリモにちなんだお土産がたくさん売られています。

もちろん本物のマリモも、大小さまざま売られていました。

阿寒湖のマリモは特別天然記念物、しかも絶滅危惧種として環境省のレッドリストに掲載されているので、販売することはできません。これはロシア産のようです。

マリモってロシアでも生息していたとは知らなかったので、『ウィキペディア』で調べてみると、ロシア以外にも北欧や北米に広く分布しているそうです。

でもほとんどは糸状体で生育し、毬のような集合球状体になって群生しているのは、阿寒湖だけだそうです。ロシア産のマリモは、人工的に球状にしているもの。

「養殖マリモ」と言われるものの多くは、地元漁協が釧路湿原のシラルトロ湖で糸状体のマリモを採取し、人工的に丸めたものらしく、シラルトロ湖ではマリモが絶滅の危機に瀕しているのだとか。

この「養殖マリモ」は液体だけど、飛行機で持ち帰ることができると盛んに外国人観光客にも宣伝されています。これからますます、マリモは減ってしまうのかな?

なお、マリモは寒さには強いけれど暑さに弱いので(35度が限界)、お土産のマリモを購入したら、夏場は冷蔵庫で保管するのがいいうです。

1週間に一度水を替えて(水道水でいい)、手のひらで優しく丸めてあげてくださいね。

阿寒湖遊覧船だけど「ましゅう丸」

待つことしばし、遊覧船がやってきました。船体の模様は、アイヌ民族伝統の渦巻き模様。私たちのガイドブック(『るるぶ知床 阿寒 釧路湿原 網走』)によると不思議なことに、阿寒湖の遊覧船なのに「ましゅう丸」という名前だそうです。

ちなみに摩周湖は、厳しく立ち入りが制限されているために、遊覧船はありません。

船室には入らずに、2階甲板デッキから景色を見ることにしました。時々晴れ間が見えますが、基本的には曇り空。温泉街に別れを告げます。

山々に見る大自然の驚異

この山は雄阿寒(おあかん)岳。標高1,370mの活火山です。この山の噴火で、カルデラ湖である阿寒湖は形成されました。

山の右側に見える白い筋は、1993年の釧路沖地震(マグニチュード7.5)により、雄阿寒岳が裂けた亀裂痕だそうです(怖)。

こちらは今も煙を上げている活火山の雌阿寒(めあかん)岳(標高1,499m)。

「阿寒岳」という場合はこちらだそうです。山頂の形が違いますね。雌阿寒岳の方が低く見えるのですが、それは遠くにあるためでした。日本百名山の1つだそうです。

ガイドブックにない名所

私たちは2階甲板にいたので、船内の観光アナウンスがほとんど聞き取れませんでした(風が強いせいかな?)

そのため今どこを進んでいるのか、よくわかりませんでしたが、阿寒観光汽船の地図によると、「十九列島」から「滝口」へと向かっていたようです。たくさんの小さな島が見えてきました。

入江の中を進みます。ちょっと西表島のマングローブクルーズみたい。ここは『るるぶ』にも紹介されていない、ちょっと隠れた名所のようです。

夏の緑も美しかったけれど、紅葉の時期になるとさらに美しいようでした。

チュウルイ島のマリモ展示観察センター

次に船が向かったのが、チュウルイ島のマリモ展示観察センター

昔々、学生時代に阿寒湖を訪れた時には、こんな施設はなかったような気がします。

ここでマリモについて、いろいろなことを学べます。滞在時間は約15分程度でした。

大きなマリモにはびっくり! とてもきれいな緑でした。ふわふわしているようですが、『ウィキペディア』によると、チクチクしているのだとか。

マリモはもともと丸くない!ということを初めて知ったのも、この施設の展示を見たからです。これはまだ集合体になっていない、糸状体のマリモ。

阿寒湖のマリモは、強風による波浪により揺すられて、球状になるのだとか。小さなマリモが、ふわふわ動いていました。

球状に集合してどんどん大きくなっていき、ある程度の大きさになると内部が空洞化して、崩れていくようです(下の写真)。その破片からまた、小さなマリモが成長します。

この方は、1897(明治30)年にマリモを発見し、「マリモ」と命名した札幌農学校の植物学者・川上瀧彌(かわかみたきや)氏です。

阿寒湖の魚たち

チュウルイ島には、阿寒湖に生息する魚3種類(ウグイ、イトウ、ニジマス)も展示されていました。阿寒湖にはこのほかにも、ワカサギやヒメマス、イワナ、コイなどの魚がいるそうです。

私は魚に詳しくないから、名前がよくわかりません。

この魚は、ヒレにきれいな色がついています。ウグイかな?

マリモの唄

ずっと2階甲板で景色を見ていたのですが、湖を渡る風が冷たくて、本当に寒くてたまらず、帰りは2階の船室で過ごしました。

その時に船室で流れていたのが『マリモの唄』。

安藤まり子さんなど、いろいろな方が歌っておられるようですが、芹洋子さんの歌でご紹介します。3番まで聞いていると、サビの部分が耳についてしまいそうになりました。

阿寒湖の遊覧は、この歌で締めくくるのが一番いいですね。

追加情報

早起きできる人だけの特典

早朝6:00出発の「遊覧船一便」は、十九列島や滝口に行かず、チュウルイ島往復ですが、そのかわり、アイヌの語り部さんが民謡やお話をしてくれるそうです。

これはホテルの客室から見た、「遊覧船一便」。まさかそんな特典があったとは。

夏の夜を彩る夏希灯(なつきとう)

ホテルで夕食を取った後、窓の外から見た湖に、ちらりと緑のイルミネーションが見えて、いったいこれは何だろう?と思っていましたが、これが阿寒湖の夏の夜限定のイベント、その名も「夏希灯」だったのです。

2018年は7月1日~8月31日の日程で行われ、夜の「ましゅう丸」に乗った乗客が、マリモに見立てたメッセージ入りの緑色の光の球に、願いと希望を込めて湖に流します。

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

最近話題になっているらしい、阿寒湖最大のパワースポット「阿寒湖のへそ」も訪れるようですね。

料金は大人(中学生以上)1人1,500円、小学生は1,000円のようです(遊覧船乗船料・メッセージカード・LEDカプセルを含む)。

なかなか面白そうなイベントで、幻想的な光景が楽しめそうです。今度夏の阿寒湖をまた訪れることがあれば、2つとも参加してみたいなと思いました。

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