十和田湖は、青森県と秋田県の県境
2023年11月4日(土)、前日から十和田湖ホステルで1泊した私たちは、
あいにくの雨の中、八戸へのバス移動の前に、宿の近くの休屋(やすみや)というエリアを散策しました。
この辺りは、青森県と秋田県の境界線に位置しているようで、すぐそこに、秋田県がありました!
県境を越えなかったことが、今になって悔やまれます。昨日行った土産物店が、青森県にあるのに秋田県の土産物の方が多かったことを思い出しました。
十和田湖へ続く道の途中には、昨夜、もし元気だったら入浴割引券を宿からもらって立ち寄っていた
青森りんごの販売所もありました。りんごが売られていると「青森だな」という感じがしますね。
御前ヶ浜から乙女の像へ
雨が降っているので、今日の湖はこんな感じです。
まるで水墨画の世界!
振り返れば岸辺の紅葉は美しく、モノクロの世界とカラーの世界が味わえます。
できればボートに乗って、神秘の十和田湖を体感したかったな。また次の機会を待ちましょう。
湖畔の道を歩いていると、小さな島が見えてきました。
恵比寿大黒島という、溶岩でできた島で、パワースポットなのだとか。
その名の通り、恵比寿と大黒をそれぞれ祀る神社があります。
1つの島のように見えましたが、実は2つの島だそう。
この辺りは「御前ヶ浜(ごぜんがはま)」と呼ばれる場所。
有名な、高村幸太郎作「乙女の像」も、ここにありました。彼の最後の作品です。
同じ像を、2体向かい合わせたのは、湖に映る自分の影を表現しているのでしょうか。
周囲の紅葉も、なかなか美しいものでした。
十和田神社へ参拝
乙女の像見学の後は、十和田神社へ。
秋の森の中を歩くのは、なかなか楽しいものなのですが
熊と遭遇するのは嫌なので、少し心配しながら歩きました。道標には「十和田神社まで徒歩1分」とありますが
絶対徒歩1分では無理! 道を間違えたのかな?
ようやく見えてきた鳥居。以前は神仏習合で、修験道の聖地(恐山と並ぶ、北東北最大の山岳霊場)でした。十和田湖自体が聖域で、女人禁制だったとか。「乙女の像」のことを知ったら、昔の人々はびっくりするでしょう。遠方からの参拝者が、神社のそばに宿泊小屋を建てたところから、「休屋」という地名も生まれました。
祭神はスサノオとヤマトタケルですが
元々は東北地方に伝わる水神信仰が発展したものだそう。
興味深かったのが、「占い場」という場所があること。現在陸上から訪れることはできませんが、ちょうど「乙女の像」の反対側の岸で、十和田神社で授与された「おより紙」という紙を湖に投げ入れ、沈めば大願成就されると言われています。
パワースポット「占い場」に行くことはできませんでしたが、参道の杉並木も、とても神秘的な雰囲気を醸し出しているので良かったです。今度はぜひ、晴れた十和田湖でボートかカヌーに乗って、占い場にも行ってみたいなと思いました。
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