クラブツーリズムバスツアー体験記2 いいとこ和束・茶源郷ウォーク

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和束町運動公園でお弁当

9月24日(日)に、クラブツーリズムのウォーキングバスツアーに参加した体験記の続きです。

クラブツーリズムバスツアー体験記1 道の駅お茶の京都みなみやましろ村

2017年10月1日

南山城村を後にした私達は、いよいよ今日の目的地・和束町へ。

まずは和束町の運動公園(活道ケ丘公園)内にある「てらす和豆香」でお弁当タイムです。

お弁当は、ウォーキングを意識して、少し控えめのものを用意したと添乗員さんがおっしゃっていました。

ここにも独自ブランドのお茶の自動販売機がありました。

昼食後、現地案内人さんが来るまで少し時間があったので、公園内を散策していたら、京都和束荘というきれいな宿を見つけました。

もとは和束青少年山の家という施設でしたが、改修されて一般の宿泊客も利用できるようになったとか。

さらに公園内を散策すると、芝生にたくさんキノコが生えているのを見つけたり、「天空カフェ」という案内板があったのも発見しました。

娘が行きたがっていたお洒落なカフェが、この辺りにあるとは知りませんでしたが、ちょっとカフェまでは遠そうだったので、今回は断念しました。

今回は無理だけれど、また都合のつく日に行ってみたいです。

やがて現地案内人さんが来られ、準備運動の後に3班に分かれ、いよいよウォーキング開始です。

茶源郷ウォーク

京都府相楽郡和束町は、京都府の南部に位置し、別名「茶源郷」と呼ばれる町。

鎌倉時代に町の北部・鷲峰山麓で茶の栽培を始めて以降、煎茶を中心に宇治茶の主要生産地になっています。

お茶といえば、5月の新茶シーズンしか思い浮かびませんでしたが、3月の春番茶から10月の秋番茶まで、茶畑は何度も刈り取りの時期を迎えていることを、案内人さんに教えていただきました。

山の上まで茶畑が広がる景色は、とても美しい。

「日本で最も美しい村」連合(「フランスで最も美しい村」連合に倣って活動をしている団体)に加盟しているのも納得です。

畝の形がとても美しいです。

お茶栽培の苦労

和束町は、 急峻な山間の地形と町の中心を流れる和束川、昼夜の寒暖差により朝霧が発生しやすく、旨みのある、香り高い煎茶の栽培に適している土地でした。

ただ、昼夜の寒暖差は時に霜を発生させ、霜が降りると茶の新芽は全滅してしまいます。

そのため、冷え込む地表付近に対して上空数mの比較的温かい空気を送り込むことで地表面の温度を上げ、霜の被害を防ぐ「防霜ファン」が設置されていました。

また、茶葉の刈り取りも大変な作業です。

今でも最高級の茶葉は、人の手で摘み取りますが、現在は二人刈りの機械刈りが主流だそうです。

ただ、機械と言っても大きな鋏を操るため、重くて大変ではないかなと(勝手に)思ってしまいました。

ご夫婦2人で刈り取り作業をされていましたが、息が合わないと難しそう。

こんな険しい斜面にも、茶畑はありました。

観光客からするととても素晴らしい景観なのですが、この急斜面で作業をすることを考えると、農家の努力に頭が下がりました。

和束町ではお茶だけでなく、米も育てていました。

黄色く色づいた刈り取り間際の稲と、あぜ道に咲く彼岸花が美しかったです。

やぶきた茶はクローン茶

今回の茶畑ウォークで、お茶の花をよく見かけました(俳句では初冬の季語だそうです)。

ここは、若い茶の木を育てている場所。

茶の木は椿の仲間です。

現在日本茶の代表品種は「やぶきた」という品種(和束町でも大部分はこれ)ですが、実は種から蒔いて育てるのではなく、挿し木で育てる品種だそうです。

つまり、ソメイヨシノと同じくクローンということ。

ソメイヨシノも品種としての寿命が心配され、やぶきた茶も同様に、新しい品種にシフトする必要があるようですが、今までの「宇治茶」としての高い評価を考えれば、なかなか大胆な挑戦もできないようです。

弥勒摩崖仏

和束川の北岸に直立する、鎌倉時代(1300年)に造られた、高さ約7mの摩崖仏。

笠置寺やこの近くの海住山寺に隠遁した鎌倉時代の高僧・貞慶(解脱上人)一派の作ではないかと考えられています。

お顔がとても優しいのが印象的でした。

摩崖仏だけでなく、茶畑を通る道には「愛宕灯籠」という灯籠もあります。

火伏の神様、愛宕権現に奉納されたもので、よく見ると「愛宕」と刻まれていました。

和束茶カフェ

茶畑ウォークは、「2時間のウォーキングで、その間トイレはありません」「傾斜角30度の急斜面を登ります」などと事前に言われ、少し心配だったけれど、現地案内人さんが時間内にゴールに到着できるよう近道をしてくださったりしたおかげで、皆無事に終了できました。

歩いた後は、和束町観光の中心・和束茶カフェで、冷たいお茶もいただきました。

午前中訪れた、道の駅お茶の京都みなみやましろ村ほど大きくはないですが、それでもお茶関係を中心に、和束町のお土産が売られていました。

ここで休憩したのち、特に大きな渋滞に巻き込まれることもなく、天王寺・新大阪・三宮へと戻りました。

皆さんお疲れさまでした。

茶畑ウォークはクラブツーリズムにとって初めて企画したバスツアーらしいのですが、現地案内人さんからお茶にまつわる話も色々聞けて勉強になったし、とても良かったなと思いました。

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