琉球王国最高の聖地・斎場御嶽1 御嶽へのアクセスと、2つの拝所(大庫理・寄満)

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2019年12月2日(日)、聖地・久高島を訪れた私たちは、久高島から安座間港に戻り、そのあと斎場御嶽(せーふぁうたき)へ向かいました。

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2019年3月1日

夫は32年ぶり、私も4年ぶりの訪問です。

斎場御嶽のチケット購入場所

私たちは安座間港から、ちょうどいい時間のバスがなかったため、タクシーを利用して、チケット売り場の南城市地域物産館へ。

公共交通機関で行くなら、私たちが那覇バスターミナルから乗車した東陽バス38番志喜屋線に乗車。

久高島への玄関口・「安座間さんさんビーチ入口」の次の次のバス停が、「斎場御嶽入口」です。

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2019年2月27日

那覇バスターミナルからの運賃は、830円でした。

「斎場御嶽入口」バス停からは、少し歩きます。

物産館ではお土産も販売され、入館料無料の斎場御嶽に関する展示・上映室もあるそうです。入館料は1人300円でした。

昔は無料で見学できたのですが、2007年から有料化されました。

聖地としての静寂さを確保し、自然保護の観点から、毎年2回旧暦5月1日~3日、旧暦10月
1日~3日を休息日としています。

2019年の休息日は、6月3日~6月5日、10月28日~10月30日です。

2020年以降は、公式サイトで確認してくださいね。

ここから斎場御嶽の入り口まで、15分ほど歩きます。

もう少し近かったらいいのにな。

斎場御嶽への参道

斎場御嶽にはビジターセンターがあり、まず斎場御嶽について、映像で理解を深めました。

斎場御嶽は、琉球の女神アマミキヨが創った御嶽(うたき=拝所)の1つ。

斎場には「最高位」という意味があります。つまり斎場御嶽は、最高位の御嶽。

琉球の創生女神・アマミキヨが渡来し、住み着いたと伝えられる知念・玉城(たまぐすく)の聖地を巡拝する行事「東御廻り(あがりうまーい)」の参拝地として、今でも多くの人々から崇拝されている聖地です。

入り口で、14:30からの無料ガイドツアーを勧められました。

斎場御嶽では、触れてもいい場所と悪い場所があり、沖縄独特の祈りの文化を知るためにも、無料ガイドツアーに参加したかったのです。

でも、那覇行きのバスの時間が14:56なので、ガイドツアーはパス(30分以上はかかりそうでした)。ちょっと残念。

いよいよ斎場御嶽へ。

斎場御嶽内は、石畳で滑りやすくなっており、急な傾斜や階段もあります。

足場が悪い箇所もあり、歩きやすい服装や履物がいいでしょう。車イス・ベビーカー等では入場できません。

坂を上がると、聖なる島・久高島の遥拝所が見えました。

久高島は太陽が上る方向にあり、海のかなたの理想郷「ニライカナイ」への遥拝所として、沖縄各地で崇拝されています。

やがて御門口(うじょううぐち)へ。

斎場御嶽へ入る参道の入り口で、ここから入場できるのは、琉球王府関係者に限られていました。

庶民が入れるのはここまで。

国王であっても、御門口より先に入るには袂の合わせを女装に改める必要があったとか。

昔はここから、男子禁制だったようです。

右側には、御嶽内の拝所(神域=イビ)の分身とされる6つの香炉(拝所に据えられた四角い石)が置かれているそうですが、確認するのを忘れて通り過ぎてしまいました。

斎場御嶽の拝所

最初に登場する拝所が、大庫理(うふぐーい)。

大広間や一番座という意味を持っており、前面には石畳の敷かれた祈りの場(うなー)があります。

首里城の正殿2階にも「大庫理」という、祭祀的な機能を持つ格式の高い場所がありました。

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2018年12月22日

斎場御嶽では、王族の女性から選ばれた最高神女・「聞得大君(きこえおおきみ)」就任の儀式である「御新下り(おあらおり)」の儀式が、2日間にわたって執り行われました。

大庫理で聞得大君は、額に聖水を付ける「御水撫で(うびぃなでぃ)」の儀式で神霊を授かり、神と同格になったのです。

その様子のイラストイメージ。

この周囲の森林は、沖縄本島南部におけるもっとも優れた森林の一つで、戦災を免れたため、第2次世界大戦以前の状態を残しています。

でも、こんな聖地に不似合いな、砲弾池(艦砲穴)があってびっくり!

戦災は免れたけれど、戦争の傷跡は、ここにもあったのですね。

さらに進むと、寄満(ゆいんち)という場所へ。

ここは琉球王府の言葉で「台所」の意味で、首里城内にある国王の厨房も寄満です。

寄満は転じて「豊穣の寄り満つる所」と理解され、第二次世界大戦前までは、その年の吉兆を占う馬の形をした石(うまぐゎーいし)が置かれていたそうです。

大倉理も寄満も、石の拝所には、上がらないでくださいね。

この後は、いよいよ御嶽の中心部や、ウローカーという禊の井戸を訪れます。お楽しみに。

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