宇治の平等院に行くなら朝一番がお勧め  写真撮影にも最適! 珍しい浄土式庭園が美しい

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朝の時間の有効活用は京都観光にも

外国人観光客も復活し、にぎわいを取り戻しつつある京都。

と言っても、観光地があまりに混雑してしまうのは、観光客にとっても、そこで生活している地元の人々にとってもストレスがたまるもの。

そこで数年前から、京都では朝観光や夜観光が奨励されています。

京都市に隣接する宇治市に位置する平等院でも、割と早い時間から拝観を受け付けていました。

庭園は8:30~。ミュージアム鳳翔館や御朱印授与は9:00~。鳳凰堂の内部拝観も9:00受付開始です。内部拝観はツアーになっていて、各回の定員は40名。

平等院だけでなく、他にも行きたい場所があるため、朝一番に行ってみました。

藤棚のミストが幻想的

私たちは8:10頃に京阪宇治駅に到着し、ぶらぶら歩いて平等院へ。

8:30の開門まで待っていたのですが、私たち同様、朝早くから拝観しようという人たちがちらほら集まっていました。

8:30に入場券売り場の窓口が開き、大人1人600円を支払い、平等院の中へ!

最初に驚いたのは、この光景。藤棚がミストになっているのです。

訪れたのは2023年9月24日(日)。いいお天気で気温がぐんぐん上昇した1日でしたが、暑さ対策でこういう設備があるのですね。

光の加減によっては、とても幻想的な瞬間もありました。

浄土の宮殿・平等院と浄土式庭園

そしてお目当ての鳳凰堂!

本当に久々に見ましたが、池の緑と建物の朱色、空の青のコントラストがとても美しい!

観光客も少なくて、撮影にはもってこい。お堂が左右対称だというのもよくわかります。10円玉でおなじみの建物。

ここは藤原道長の別荘でしたが、道長の死後、嫡男の頼通が寺にした場所。建物も創建当初の約1,000年前のものです。

池に華麗な建物が映って美しいですが、この庭園は「浄土式庭園」と呼ばれるもので、この世に極楽浄土を現出させる目的で作庭されました。鳳凰堂は極楽浄土の宮殿というわけです。

「阿字池」と呼ばれるこの池は、この世(此岸)とあの世(彼岸)を隔てる海を象徴しているのだとか。その池の両岸には、礫(れき)と呼ばれる小さい石が敷き詰められています。「洲浜(すはま)」と呼ばれる手法です。

寝殿造りの庭園にもみられるようですが、これだけ池の両岸にびっしり洲浜があるというのは、もしかしたら平等院鳳凰堂だけかも。ちなみにこの庭園は、1990年から13年間にわたって実施された保存整備事業を通じて復元されたものです。

蓮は咲いていませんでしたが、少し変わった魚がいました。背びれがピンク色。錦鯉とは違うようですが、名前がわかりません。

池のほとりに咲いていたピンクの花。これは百日紅(サルスベリ)のようでした。庭園の発掘調査でも創建時の地層から、百日紅の花粉が発見されたのだとか。藤原頼通も、夏にこの花が咲く景色を見ていたのですね。

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