冬の戸隠神社五社巡りに挑戦4 火之御子社、宝光社に参拝! 最後に立ちはだかる宝光社の石段

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2022年12月21日(水)、長野県の戸隠神社に参拝する機会がありました。戸隠神社は5つの神社(五社)からなり、どうせなら五社すべてを参拝するつもりで出かけました。

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中社の門前町を経て火之御子社へ

まるで恐怖の雪山登山だった戸隠神社の奥社と九頭龍社(くずりゅうしゃ)の参拝を何とか無事に終え、

再び徒歩で中社(ちゅうしゃ)を経て

火之御子社(ひのみこしゃ)へ向かいます。

中社の大鳥居周辺から下る道沿いには、元宿坊らしき旅館や蕎麦屋などが並んでいるのですが

この日は冬の日の、しかも平日ということもあり

あまり人の姿も見かけず、静かなたたずまいでした。奥社参道はあんなに雪が積もっていたのに、この辺りの車道は雪がなくて本当にありがたかったです。

中社から車道を15分ほど歩くと、火之御子社の鳥居が見えてきました。戸隠神社五社の中で、一番規模の小さな神社です。

火之御子社は、天岩戸に天照大神が隠れた際、力強くエロティックな踊りで神々を大笑いさせ、不審に思った天照大神を誘い出すのに成功した天鈿女命(あめのうずめのみこと)を主祭神としています。神仏習合時代でも、この神社だけは僧ではなく、神職が奉仕していたそうです。

舞楽や芸能上達、開運、縁結び、火防のご利益があるのだとか。この日は12月の平日だったので、火之御子社の御朱印は中社で頂きました(400円)。

最後の難関・宝光社 274段の雪の石段!

火之御子社から宝光社までは、徒歩で20分ほど。

「神道(かんみち)」と呼ばれる森の中の参道があったと後で知ったのですが(上の地図)、私たちは車道をひたすら歩いてたどり着きました。雪があるときは、車道を利用した方がいいかもしれません。

車道を歩いていたおかげで、戸隠湧水スタンドなるものを見つけました。

パワースポットの湧水に興味をそそられましたが、先を急ぐので今回は見送りです。

更に歩くと、中社と同じように、宿坊などが立ち並んでいるエリアに出ました。そこを通っていくと

いよいよ最後の宝光社です。 でもこの石段! 274段あるそうです。普通でさえ大変なのに、この雪です。手すりがあって本当に良かったと思いました。これも後で知ったのですが、階段を登れない人のために「女坂」という道もあるそうです。

宝光社の社殿はなかなか立派なものでした。現存する戸隠五社の社殿の中では最も古く、幕末の1861(文久元)年に建てられ、神仏習合時代の面影を残しているそうです。

彫刻がとても美しいですね!

平安時代中期(1058年)、奥社(当時は「奥の院」)から5km余り離れた大木の梢に光り輝くものがあり、少女が神がかりして、「私は地蔵権現である。女人禁制のため戸隠山に入れない女人のためにここに堂を建て、私を安置しなさい」と告げたのが、宝光社の起こりなのだとか。最初は「福岡院」と呼ばれていたそうです。

今は普通に私たちは戸隠山で五社巡りができますが、昔は女人禁制で、女性は宝光社しか参拝できなかったのですね。

やがて神仏習合思想により、地蔵菩薩(地蔵権現)が、天孫降臨に従った天表春命(あめのうわはるのみこと 中社祭神である知恵の神・思兼命の子)と結びつき、女性と子供の守り神とされました。

安産、学問技芸、裁縫、厄除け、家内安全などのご利益があるのだとか。この御朱印も中社で頂いたのですが(400円)

これは冬(12月は平日のみ)に授与所が閉鎖されているためです。2023年1月2日以降は、土日祝日も閉鎖されています。注意してくださいね。

「神道」の入口発見!

参拝を終え、幅が狭く急角度の雪の石段を下りるのがまた一苦労。ものすごく時間がかかってしまいました。

昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも描かれた、雪の鶴岡八幡宮石段をしずしずと束帯姿で降りていく鎌倉幕府3代将軍源実朝、そして彼を石段途中で待ち構えて暗殺した公暁(こうぎょう)は、足元滑らなかったのかなと、つくづく思いました。トキューサ(北条時房)たちが懸命に除雪作業していたし、第一彼らは鍛え方が違うとは思うのですが、雪の石段はとても危険です。

宝光院前にはアルピコ交通路線バスのバス停もあります。ループ橋経由戸隠線と県道戸隠線の2系統のバスで長野駅方面に戻ることができますが、バスの本数はあまり多くないので注意してくださいね。

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