桂小五郎潜居の宿
2026年4月25日(土)、但馬の人気観光地ながら、但馬を攻略&支配した羽柴小一郎長秀(後の豊臣秀長)は滞在した記録の無い、城崎温泉(兵庫県豊岡市)を訪れる機会がありました。本当は宿泊して、浴衣でのんびりと外湯(そとゆ=共同浴場)巡りを楽しみたいところなのですがそんな時間はなく、日帰りで外湯巡りに出発。
御所の湯を楽しんだ後は、次の目的地・鴻(こう)の湯へ。
「湯の里通り」という、温泉街のメインストリートを歩いて5分ほどです。
旅館や土産物店、そして大衆遊技場などが並ぶ賑やかな通りに、こんなものがありました。
「桂小五郎潜居の宿」と書かれている石碑です。これによると、幕末の禁門の変(蛤御門の変)で幕府や会津藩と戦い敗北した長州藩尊王攘夷派の指導者・桂小五郎(後の木戸孝允)は、京都から逃れて出石へ、そして城崎温泉に身を潜めていたのです。
潜んでいたのは、旅館「松本屋」。現在は旅館つたやになっています。桂小五郎ゆかりの品々が展示されていて、司馬遼太郎さんも泊ったのだとか。機会があれば一度泊ってみたいです。
隠れ家のような三柱神社とさんぽう西村屋
旅館つたや周辺には、三木屋や西村屋本館という、城崎温泉を代表する名旅館が並んでいます。
そして西村屋本館と、隣接するさんぽう西村屋本店の間で、ひっそりと隠れるように鎮座しているのが、三柱(みはしら)神社でした。昨年2月、日帰りバスツアーで城崎温泉を少しだけ訪れた時は全く気が付かなかったので、新たな発見にびっくり。
説明書きを見ると、どうやら火と竈(かまど)の神様である三宝荒神をお祀りしているようです。
「さんぽう西村屋」のさんぽうも、この「三宝荒神」と「三方良し(「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」という西村屋の経営方針)に由来しているのだとか。
さんぽう西村屋は、完全予約制のレストランなので今回は行く機会もなかったのですが、2階にあるさんぽうサロンは2,000円で何度も立ち寄れて、地酒やドリンク、地元の食材を使ったスナックのブッフェを楽しめるとのこと。こちらも次回行ってみたくなりました。
城崎温泉最古の外湯・鴻の湯
あちこち寄り道しながら、鴻の湯に到着。「鴻」とは、大型の渡り鳥(オオハクチョウやヒシクイなど)を指すようですが、ここではコウノトリ。コウノトリが足の傷を癒しているのを見て、城崎温泉が発見されたというのです。推古天皇の跡を継いだ舒明(じょめい)天皇時代(629年)というから、聖徳太子時代よりは新しいけれど、大化の改新前という古さ。
建物の前には、コウノトリのオブジェがお出迎え。
温泉街からは少し離れた山の近くなので、人通りはやや少なめ。落ち着いた風情です。
温泉の様子などは、城崎温泉観光協会HPをご覧ください。夫婦円満・不老長寿、しあわせを招く湯とのことで、庭園露天風呂がとても素敵でした。
江戸時代の俳人・菅沼奇淵(すがぬま きえん 1765~1834)の句碑「鴻の湯や親子時雨るるかさのかげ」。
休憩室もごく普通の素朴な雰囲気ですが
窓から見える風景はなかなか素敵で
城崎温泉の原風景を見た想いがしました。









コメントを残す